いて座のM17
台風10号も通り過ぎて、お盆も終わりで、やっと静かになったようです。いつもの日常が一番いいのかな、と思います。ところで、今週は、ペルセウス座流星群の極大だったのですが、あいにく台風10号の接近で観察することもできませんでした。流星群を一度も眺めたことがないので、次の流星群の機会があれば、じっくり眺めたいですね。
写真は、7月に撮影した、いて座の散光星雲M17です。梅雨が明けたばかりでしたが、くっきりした夜空でした。薩摩半島では、大気の状態が良ければ、暗い4等星もよく見えます。このM17を撮影したのは初めてでした。M17は、オメガ星雲、白鳥星雲などと呼ばれていますが、何かイマイチな感じです。オメガというのは、Ωというギリシャ文字のことですが、それほど似ている感じもしないし、白鳥(上下さかさまの)にも見えるというのも疑問です。他にも、馬蹄形星雲なんていうニックネームもありますが、これもイマイチな印象です。まあ、ニックネームがなくてもいいんですが……。
この散光星雲はとても大きく、見かけの大きさは満月を少し大きくした感じです。淡い領域が周囲に広がっているようですが、写真ではあまり確認できません。それでも、赤い輝きはすごい迫力です。遥か5000光年の彼方からの、光というかエネルギーです。6倍の双眼鏡で眺めると、中心部の明るい領域だけは何とか見えますが、形を確認するには少々無理な感じです。肉眼では、この赤く輝く領域はなかなか見えないんですね……。まあ、このM17の画像も、貴重なひとコマです。
今、東南東の空に、十六夜(いざよい)の月が昇ってきました。オレンジ色をした、少しだけ寂しそうな月です。コーヒータイムにして、双眼鏡で眺めてきます、です。
データ/ビクセンSX2・ES102ED・EOS60D(改造)・ISO1600・60秒・Quad BPフィルター使用・20コマ合成・2019年7月25日20時50分
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