や座
や座と呼ばれている星の並びを、初めて観察しました。とても小さな星座です。夏の大三角の中の、はくちょう座とわし座の間にあるのですが、4等級以下の暗い星の並びです。双眼鏡でしか確認できないような、そんな星座で、確かに矢のような感じで並んでいます。これも、トレミーの48星座のひとつですが、現代人には見えないようなこんな暗い星をよく見つけたもんです。それでも、この矢の形をした星の並びは、ペルシャ、ギリシャ、ローマなどの地域や時代が変わっても、それなりに矢の形として眺め、言い伝えられていたそうです。こちらの方が、とても驚きです。当時の人々の視力のすごさも、驚きですが、当時は、晴れた夜空は満天のとても賑やかな星空だったようですね。星明りという言葉もあるようで、夜も少しは明るかったのかも知れません。
この周辺は、天の川が流れているところです。星の密集度もとても高いところで、明るい恒星の背後は星だらけです。写真では、上方が北極方向です。や座のすぐ西側あたりに、珍しい星の並びがあります。6個の星が一列に並んでいます。そしてその周辺にもいくつかの青い星が見えています。ここはこぎつね座の領域になるのですが、Cr339という記号番号がついた珍しい散開星団です。コートハンガーなんて呼ばれているそうですが、逆さまにすると、確かにそんな感じもします。よく見つけたものですね、感心します。
ところで、今夜も曇り空です。秋雨前線が北上しているそうで、薩摩半島では、蒸し暑さが帰ってきました。昼間は30度を超える真夏日です。この先5日ほどは雨の予想なので、ムシムシの夜になりそうです。ということで、まだまだ冷たいビールが美味しいんですね。
データ/ビクセンGP2ガイドパック・タムロン90ミリマクロ・ソニーα6000・ISO1600・30秒・ソフトフィルター・2019年9月23日21時頃
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