いて座のM8とM20
この夏のブログ最終画像です。まだまだ天の川も眺めることができるのですが、秋の星座が天頂付近に昇ってきました。季節的には、もうすっかり秋なのでしょう。今年は天候に恵まれず、すっきりした画像は少なかった感じです。盆明けから秋雨前線が発生して、ずーっと変な天気でした。鮮やかな天の川にも出会わなかった印象です。
写真は、いて座のM8とM20です。ともに散光星雲ですが、大きなM8がとても目立ちます。肉眼でもはっきり分かるほど大きな星雲です。満月の2倍ほどあるのでは、と思います。北から南へ横切る暗黒星雲があって、この感じが干潟に似ているそうで、干潟星雲と呼ばれているのですが、イメージがイマイチな感じです。多分名前の付けようがなかったんでしょうか……。この輝きからして、超巨大な分子雲なんでしょう。この中から、星が次々と生まれてくるのでしょう。というよりも、もうとっくに原始星となって輝き始めているのかも知れません。このM8の手前か後方に散開星団も確認できます。
ところで、写真上方には、小さな散光星雲M20があります。こちらの方は、やや小さくかわいい感じです。割れ目が3つあって、三裂星雲と呼ばれています。まあ、確かにそんなイメージです。この夜は、とても大気の状態が良かったようで、画像がとてもくっきりしているのでは……。でも本当はこのM8とM20の周辺は星間ガスが異常に多いところのようで、もっと薄いガス雲が見えても良さそうなのですが、映っていないんですね。もう少し露出をかけた方がいいのかも、です。詳しいことは分かりませんが、また調べてみます。
まあ、そんな訳で、観察環境がやっと秋になりました。もう少し夜が涼しくなったらいいのですが……。昨日も、上弦前の月を撮影したのですが、まだまだ蒸し暑く、夏という感じでした。さらに言えば、昨夜は異常に流れ星が多かったみたいで、2時間の間に5,6個観察しました。撮影しながら……ということを考慮すると、流れ星の個数は、本当ははるかに多かったのかも、です。という訳でコーヒータイムにします。
データ/ビクセンSX2・ES102ED・0.8倍レデューサー・EOS60D改造・ISO1600・80秒・Quad BPフィルター使用・2019年8月21日22時頃
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