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2019年11月の5件の記事

2019年11月29日 (金)

月齢10.4の月

104blog  薩摩半島も、ゆっくり冬に向かっているようですが、晴れた日にはいつも車のエヤコンを入れています。日差しが、まだまだ強い感じです。北の地方では、すっかり冬になったというのに、緯度が15度近く違えば、全然気候が違います。九州のここだけは、亜熱帯気候なんですね。それでも、クリスマスが終わったころには、やっと冬らしくなりますが……。

 写真は、月齢10.4の月面です。珍しく月面の南部を撮影しました。この辺りは、クレーターがとても多いのですが、クレーターの雰囲気を出すのに、とても苦労します。ティコと呼ばれているクレーターにピントを合わせたつもりですが、少しだけズレています。ピント合わせの難しさを毎回感じています。ティコの南側には、クラビウスというクレーターがあります。このクレーターは、映画「2001年宇宙の旅」に出てきたクレーターだったと思います(多分)。とても巨大なクレーターのようです。直径が220kmもあって、四国がすっぽり入るらしいです。……とても驚きです。写真を見ると、大きさ感が全く分からない印象です。右隅の大きなクレーターがコペルニクスです。海と呼ばれている中に堂々と存在しています。とても立派な姿です。

 ところで、月面撮影はいつも練習のような感じでしていますが、来年からは、そろそろ本格的にやる予定です。CCDでないとできないのかな、とも思いますが……。モザイク合成なんてしたことがありませんが……。そういう訳で、何かいい方法を探してみます。いつものことですが、課題ばかりが増えます。

データ/ビクセンGP2・セレストロンC5・2倍バロー使用・EOSM3・ISO400・1250分の1・2019年10月9日20時20頃

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2019年11月23日 (土)

アンドロメダ銀河

Blog_20191123191801  秋は、何と言ってもアンドロメダ銀河です。肉眼でも見えるし、撮影もとても楽なので、秋の夜空はこれで決まりです。11月の上旬は、久し振りの晴天の日々が続いていました。時々雨降りですが、雨が止むと雲の心配もなく、のんびり観望できるのは久しぶりでした。それでも数年前までは、もっと凄い星空だったような気がしますが……。

 ところで、今日で、星の写真展も終わりました。久し振りの写真制作と展示で、少しは気を入れてやったつもりでしたが、慣れが出てしまうと、所々で楽をしてしまう感じでした。これまでの2回の写真展と違って、星景風のコマも展示しました。まあ良かったのかな……、それが今の自分の印象です。

 アンドロメダ銀河は、毎年撮影していますが、その度に何となく雰囲気が変わってくるのは、撮り方の違いかも、です。アンドロメダ銀河の色は、よく分からないとどこかで聴きましたが、確かにそんな感じもします。本当はどんな色なのか、分かりません。少し赤っぽいのか、グリーンぽいのか、それとももう少しオレンジ風味なのか、です。230万年の間に色あせるのかも、いやいやそんなことはないでしょうけれど……。確かに色が分からないですね。

 という訳で、今夜は独りで打ち上げです。……香るエールを飲みたい気分です……。

データ/ビクセンGP2・ボーグFL55・EOSKissX8i・ISO1600・55秒・2019年10月31日21時20分頃

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2019年11月15日 (金)

ケフェウス座とカシオペヤ座

Blog_20191115192601  秋の天の川が流れる北の空に、ケフェウス座とカシオペヤ座があります。こんな感じの構図だと、二人が夫婦らしく見えます。古代エチオピア王国の国王と王妃です。秋の星空はちょっぴり寂しいのですが、古代エチオピア王家の物語と考えると、それなりに重みがあります。ケフェウス王とカシオペヤ王妃、そしてアンドロメダ姫、勇者ペルセウス、飛馬ペガスス、化けクジラ。彼らは、それぞれの物語を語るように、秋の星空で星座になっています。古代の人々は、想像力豊かな人たちだった、ということもよく分かります。秋の星空には、1等星はただ一つ、みなみのうお座のフォーマルハウトだけです。おまけに、みなみのうお座の形はほとんど確認できません。という訳で、どうしても秋の夜空は、天頂から北の空に目がいってしまいます。

 ところで、写真のケフェウス座とカシオペヤ座のバランスがとてもいいんですね。星座線にもよりますが、とてもよく出来ていて、感心します。天の川も写真に撮ると、明るさはイマイチですが、繋がっていることが分かります。暗い星々を結んで星座をつくったことは、とても偉大なことだといつも感心しています。2000年以上も昔ならば、星空も明るく輝いていたのでしょう。そして、今よりもはるかに多い時間、夜空を眺めていてことが推測できます。さすが、人間です……。

 時々、ギリシャ神話の断片を読みますが、とても新鮮です。登場人物の名前を覚えるのが大変ですが、もう少し断片読みしてみます。という訳で、コーヒーブレイクにします。

データ/トキナー11~20ミリ・20ミリF4・EOSM3・ISO1600・40秒・ソフトフィルター・2019年10月31日21時30分頃

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2019年11月 8日 (金)

カシオペヤ座の散光星雲IC1805 1848

Ic1805-1848_20191109192901  カシオペヤ座周辺には、散光星雲がたくさんあります。この付近は天の川が流れていて、天の川銀河の周辺部にあたるようです。という訳で、このIC1805とIC1848もそのひとつなんでしょうか。写真の右がIC1805で、左がIC1848です。この散光星雲の撮影は、初めてです。双眼鏡でも見えるそうですが、薩摩半島の田舎の暗い夜空でも見えませんでした。露出具合から見て、相当暗いような印象です。右がハート星雲で、左が胎児星雲と呼ばれているそうですが、そう考えると、そんな気もします。この撮影は自動導入ではないので、探すのにとても苦労しました。露出時間が100秒ほどなのでイマイチなんでしょうか。やはり、ガイド撮影すべきだったかも知れません。それぞれの中心部付近には、散開星団らしき星も見えています。

 ところで、この日も我が家の裏庭に二匹のアナグマがやって来て、ソーラーライトの周りを走り回っていました。アナグマにはちょうで気持ちのいい季節なのかも知れません。彼らはどう考えても遊んでいる感じです。間違いなく兄弟でしょう。思えが、近くの小学生が、時々遊ばせてくださいと言ってやってきますので、それを考えるとアナグマの子供たちだと思いますが……。そして、不思議なことに、懐中電灯を彼らに向けなければ人間がいることに気づかないんですね……。それが、とても不思議です。

 夜空は、秋真っ盛りです。夜が更けると、冬の星座の、おうし座、ぎょしゃ座、オリオン座などが昇ってきます。どんどん冬が近づいている感じです。また、少しずづ賑やかな夜空になります。という訳で、月齢11.0の月を眺めながら、カフェオレで乾杯します。

データ/ビクセンGP2・ボーグ55FL・EOS60D(改造)・ISO1600・100秒・12コマ合成・2019年10月31日20時50分頃

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2019年11月 1日 (金)

カシオペヤ座の散光星雲281

2811025  このところ珍しく、いい天気が続いています。3,4日、少しは薄い雲が出ていますが、何とか星空を観察できます。昨日は、とてもすっきりした夜空で、年に数回しかないような、透明度のよい夜空でした。今夜もそんな感じで、ブログをUPした後に、星見の予定です。

 写真は、カシオペヤ座の散光星雲です。カタログ番号は、NGC281です。200ミリ望遠レンズで撮影して、トリミングしています。カシオペヤ座周辺は、秋の天の川が流れているので、結構星が密集しているところです。いくつかの明るい星を頼りに、カメラの液晶画面でたどりながら、星図とにらめっこしながら、おおよその場所を見つけます。慣れると、面白いように、その場所に行きつきます。これがとても楽しいので、短い望遠レンズの時は、いつもそんな感じで探しています。自動導入よりも満足感があって、星見を楽しめるんですね。

 ところで、この散光星雲は、カシオペヤ座のα星のすぐ近くにあって、双眼鏡でも小さな光という感じで確認できます。カシオペヤ座の周辺には散光星雲が多くて、双眼鏡で眺めると、あちこちにそんな光を発見できます。白っぽい光ですが、散光星雲かな?、と思わせる光の雲です。この星雲の中央下部分をよく見ると、横に黒い切れ目があります。暗黒星雲が走っているようです。でも口径が小さいので、はっきりと確認できません。次回は、もう少し大きな口径の望遠鏡で挑戦してみます。いつものことですが……課題ばかりが増えていくんですね……。

 この夜、我が家の裏庭で撮影中に、アナグマ2匹が庭を走る回るのを見つけました。兄弟のような感じで、懐中電灯で照らしても、はしゃいだり、追っかけたりしながら遊んでいました。いやいや、さすが薩摩半島の田舎です。野生動物公園のようで、自然がいっぱいです。という訳で、裏庭に出て、星を眺めてみます。その後の、YEBISUビールを楽しみにして……。

データ/ビクセンGP2・ボーグ55FL・EOS60D(改造)・ISO1600・80秒・2019年10月30日21時40分

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