ケフェウス座とカシオペヤ座
秋の天の川が流れる北の空に、ケフェウス座とカシオペヤ座があります。こんな感じの構図だと、二人が夫婦らしく見えます。古代エチオピア王国の国王と王妃です。秋の星空はちょっぴり寂しいのですが、古代エチオピア王家の物語と考えると、それなりに重みがあります。ケフェウス王とカシオペヤ王妃、そしてアンドロメダ姫、勇者ペルセウス、飛馬ペガスス、化けクジラ。彼らは、それぞれの物語を語るように、秋の星空で星座になっています。古代の人々は、想像力豊かな人たちだった、ということもよく分かります。秋の星空には、1等星はただ一つ、みなみのうお座のフォーマルハウトだけです。おまけに、みなみのうお座の形はほとんど確認できません。という訳で、どうしても秋の夜空は、天頂から北の空に目がいってしまいます。
ところで、写真のケフェウス座とカシオペヤ座のバランスがとてもいいんですね。星座線にもよりますが、とてもよく出来ていて、感心します。天の川も写真に撮ると、明るさはイマイチですが、繋がっていることが分かります。暗い星々を結んで星座をつくったことは、とても偉大なことだといつも感心しています。2000年以上も昔ならば、星空も明るく輝いていたのでしょう。そして、今よりもはるかに多い時間、夜空を眺めていてことが推測できます。さすが、人間です……。
時々、ギリシャ神話の断片を読みますが、とても新鮮です。登場人物の名前を覚えるのが大変ですが、もう少し断片読みしてみます。という訳で、コーヒーブレイクにします。
データ/トキナー11~20ミリ・20ミリF4・EOSM3・ISO1600・40秒・ソフトフィルター・2019年10月31日21時30分頃
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