冬の星空その1
12月に入って、ずーっとずーっと天気が悪く、まともに星空を眺めたのは3,4回だったように思います。月の満ち欠けも、ほとんど眺めないまま過ごしています。薩摩半島も少しは冬らしくなったような感じですが、それでも秋の続きの秋雨前線が停滞しているかのような雲行きで、少しは寒いけれど、冬の透明度の高い夜空はほとんど眺めることができません。多分関東地方から西の南西諸島まで、そんな感じの天気なんでしょうか。
写真は、冬の星空その1です。左の方向が天の北極方向です。左下の傾いた五角形がぎょしゃ座で、一番明るい星がカペラです。このカペラは、全天21個の1等星の内6番目に明るい星です。いつもカメラのピント合わせに使っている星で、とても目立つ明るい輝きです。この周辺には、散開星団や散光星雲がたくさんあって、とても賑やかな領域です。いつもなら、この五角形の内側やその周辺に望遠鏡を向けているところですが、今年は一度もできていません。この写真も、雲が流れている合間に撮った貴重な画像です。広角側18ミリほどだったように思いますが、それも6,7コマで終わりでした。こんな冬も珍しいですね。右隅には、これも明るいおうし座の1等星アルデバランです。この周辺には、たくさんの星が見えていますが、散開星団のヒヤデス星団です。双眼鏡で眺めると、とても素敵な眺めで、つい見とれてしまいます。右上隅に輝いているのが、散開星団のすばるです。すばるは和名で、本当はプレアデス星団と呼ばれている、これまた美しい星の集団で、ブルーの宝石を散りばめたように見える眺めです。肉眼でも見えるので、このすばるが昇ってくると、冬の到来を知らせてくれます。すばるの左隣(北側)には、秋の星座のペルセウス座の一部も見えています。冬の晴れた夜はとても寒いのですが。星々の輝きは特別です。
ところで、今年の年末から正月にかけて、雲の多い天気が続くようです。やはり暖冬なのかも、です。まあ、そういう訳で、今夜はYEBISUビールで乾杯します。
追伸です。この撮影に使った赤道儀は、たばこの箱サイズのナノトラッカーです、中古のただみたいな値段で購入したもので、極軸望遠鏡を工夫して撮影しました。広角レンズなら結構いける印象です。ただし、超軽い三脚に乗せた時、少しでも風が吹くと液晶画面が揺れるだけではなく、三脚から全部が飛んでいきそうなのが欠点です。まあ、仕方ないですが……また工夫します、です。
データ/ナノトラッカー・キャノンM18~55・EOSM3・F5・40秒・2019年12月16日21時30分頃
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