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2020年1月の6件の記事

2020年1月30日 (木)

金星に接近する月齢3.2の月

32blog  写真は、今週の28日火曜日の金星と月です。月齢3.2ですが、実際は4日月になるのでしょうか。美しい三日月か四日月ですが、地球照も見ごたえがあります。露出オーバーにしているので、月の陰の部分も金星もくっきり映っています。流れる雲がとてもいい感じなので、雲が映っているコマを選びました。次から次へと雲が流れてくるので、少々慌てました。ほんの20分ほどの時間でしたが、何とか撮影できました。もう少し撮影を続行する予定でしたが、北西の空に見えていた星が消えてしまったので、あわてて撤退です。案の定、5,6分過ぎたところで、雨が降り出しました。最近こんなことが度々起こります。とても不安定な天気で、いつ晴れても、いつ雨が降ってもおかしくない、そんな天気が続いています。

 今日も、変な天気でした。晴れたり、雨が降ったり、また雲が去って、晴れたと思えば、また雨が降り出す、そんな忙しい気象状況です。今日は珍しく雷雨なんていうものまで、おまけがついてきました。こんな冬も珍しいのでは、という感じです。いつもなら、天気のことは全く気にならないのが普通でしたが、やはり異常なんでしょうか……。

 ところで、金星は4月ごろまで、太陽の東側にあって、宵の明星として輝いています。細い月と金星を眺めるには、一番いい季節です。流れる雲をいい感じに配置すれば、何とか絵になりそうなのでやってみます。ちょうど今週から、デジタル絵画をやり始めたところなので、ふと思いつきました。これが最初のモチーフかも、です。という訳で、小休止します。

 追伸、写真の月と金星の後ろに見える星々は、みずがめ座の暗い星のようです。

データ/ケンコースカイメモS・タムロン180ミリ・EOSM5・ISO400・f4・2.4秒・2020年1月28日19時00分

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2020年1月23日 (木)

2020年元旦の馬頭星雲

Blog_20200123190301  今年2020年の元旦は、最近では珍しいほどきれいな星空でした。雲の動きを気にすることもなく、のんびり星見を楽しむことができました。こんなことは月イチかも、です。こんな夜の撮影は、いつものようにガイド撮影です。気分ものんびりできて、鼻歌でも歌えるような、そんな感じの余裕ある時間です。この夜は、今までうまくいかなかった「馬頭星雲」が最重点でした。結果は、わずかにブルーっぽい色合いが気になるのですが、今まででは最高の出来でした(個人の感想です)。

 オリオン座の三ツ星の一番東側の2等星アルニタクに望遠鏡を向ければいいわけで、とても楽な撮影です。この画像では、左方向が天の北極です。馬の頭がシルエットになって、背景のガス雲もまあ少しは質感があって、何とか星雲の画像になったのでは、という感想です。20コマほどの画像を合成していますが、本当は皆さん100コマほど撮影するんだそうですね。次回は、100コマほど撮影に挑戦したいと思っています。コマ数が多ければ多いほど、グラデーションの美しい写真になるはずです。

 ところで、この馬頭星雲は、オリオン座にある暗黒星雲です。後方の赤く輝く散光星雲を背景にして、馬の頭のような姿で浮かび上がって見える、一番有名な暗黒星雲です。馬の頭の周辺では、新しい星が次々と生まれているところのようです。星雲ガスと塵が高密度に凝縮しているところだそうです。もう少しアップにすればいいのですが、まだまだ自信がありません。この馬頭星雲の左には、また珍しい形の散光景雲と暗黒星雲があります。まるで樹が燃えているような感じの光景です。とても見ごたえのある姿で、「燃える樹を見つめる馬」なんて、だれが言ったのか知りませんが、正解です。口径70ミリのED鏡で撮影したことを考慮すれば、大成功かも、なんて自分では思っているのですが……。まあ、大気の状態が良くて、のんびり作業ができたら、いつでもうまくいくような、そんな想いです。

 今週後半から来週まで、梅雨のような天気の予想です。薩摩半島では、3月下旬から4月のような気温だそうです。この先どうなるのか分かりませんが、もう少し季節らしい季節になって欲しいものです。

データ/ビクセンSX2・ビクセン70SS・EOS60D(改造)・笠井マルチフラットナー・Quad BPフィルター使用・ISO1600・ガイド撮影・230秒・20コマ合成・2020年1月1日22時18分頃

 

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2020年1月17日 (金)

オリオン座中心部

Blog_20200117190501  今夜も薩摩半島は、曇りのち曇りで、夜空は真っ暗で何も見えません。この2週間、星空と縁がありません。今日は午後遅くからすっきりした青空が見えていたのですが、いつものように曇ってしまいました。冬らしくない毎日です。日本国中、異常な天候続きです。突然の天変地異が起こらなければいいのですが……。

 写真は、12月に撮影したオリオン座の中心部です。ソフトフィルターをかけているので、星がきれいににじんで見ごたえ充分ですが、肉眼ではずっとずっと暗い感じです。中央に見える三ツ星がくっきり見えれば、とても大気の状態が良いということです。3個とも2等星ですが、すぐ近くに一直線で並んでいるので、結構目立つ存在です。その三ツ星の下(南)にも、また三ツ星らしき光の並びがあります。これは、小三ツ星と呼ばれていて、肉眼でも何とか確認できます。真ん中の明るい光が、有名なオリオン大星雲(M42)です。恒星ではなく、ガス雲が赤く光り輝いている珍しい光です。双眼鏡で眺めると、神秘的で、とても素敵な光景です。三ツ星と小三つ星を取り囲んでいるのが、狩人オリオンの胴体と両足です。真ん中の三ツ星が、ちょうどベルトの位置でしょうか。オリオン座は、冬の星座の中で、間違いなくナンバー1なのでは、という感じです。右肩で輝いている赤っぽい1等星がペテルギウスです。日本では昔から平家星と呼ばれています。左足で輝いている白っぽい1等星がリゲルで、源氏星と呼ばれていて、とても和風でいい感じかな、という印象です。他にも、冬の星座は見所がたくさんあるのですが、雲の彼方にあって、眺めることができません……残念ですね。

 今度の冬は、星空を眺める機会がとても少なく、ちょっと寂しい感じがします。冬の星空は、水蒸気がとても少なく、くっきりした星空になるのですが……。暖冬にしても、梅雨空のような冬になってしまいました。寒波も来ないし、冬らしくない冬になりそうです。このまま春になるとは思えませんが……。

 という訳で、明日の星空を願って、裏庭を徘徊してきます。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・タムロン45ミリf1.8・EOSM3・ISO1600・20秒・ソフトフィルター使用・2019年12月23日22時頃

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2020年1月11日 (土)

月齢14.9の月明かりの中の青空

Blog_20200111193001  昨夜の21時頃、とても面白い雲が空を覆っていたので、あわててカメラをセットしました。ほとんど満月の月明かりの中、裏庭で超広角レンズで夜の空を撮影しました。寒くもなく、冬らしくない夜の空気でした。雲の動きがとても面白く、うろこ雲なんでしょうか、大きな月を隠したり、また雲の間から明るい月が輝いているのでした。その内に、大きな晴れの部分が広がって写真のような感じで、とても珍しい構図でした。いろいろ撮影した画像の中に青空が見えるコマがありました。月の周りは完全に飽和してしまっているのですが、青空になっているのがとても驚きでした。

 まあ、考えれば、太陽の光を反射している訳なので、月が太陽と思えば、空は青空になるのは分かりますが、PCで画像を眺めると、不思議なことに星が映っているではありませんか……。初めて見る光景でした。ISO1600で、10秒露出。本当は設定ミスで、相当露出オーバーですが、それなりに青空の中に、明るい星がいくつか見えます。計算したことはありませんが、明るい月の空のもとでは、こんな感じの光景になるのを生まれて初めて知りました。

 観察していると不思議なことがいろいろあって、子供心をくすぐるんですね。結構、楽しい時間でした。という訳で、小休止します。追伸……、写真の青空の中に他の星も映っていますが、超広角レンズなので、曲がり具合が尋常ではなく、何の星か分かりません。どなたか教えてもらえば有難いですが……。

データ/サムヤンFISH-EYE8ミリF3.5・ソニーα6000・ISO1600・10秒・2020年1月10日21時48分

 

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2020年1月 9日 (木)

おうし座の散開星団 M37,M36

M37m36blog  薩摩半島は、暖冬のような気候が続いています。まだまだ自室にストーブをつけていないのですが、秋の終わりごろの陽気です。今夜は満月に近い明るい月が東の空に昇っています。大きな窓を開けっぱなしにして、月を時々眺めていますが、そんなに寒くはないんですね。やはり、異常気候です。

 写真は、12月に撮影した、ぎょしゃ座の散開星団です。ぎょしゃ座は、今頃の時期には、夜9時頃、天頂やや北側見えます。1等星カペラはとても明るいので、すぐに分かります。写真左側がM37で、右側がM36です。本当はもう少し右側の画面外にM38という散開星団があります。三個の散開星団が連なっているので、双眼鏡では結構見ごたえがあります。でも肉眼では、多分見えないはずです。この周辺部は、冬の天の川が流れているので、双眼鏡で眺めると星々が賑やかなところです。この三個の散開星団は、地球からの距離がどれも4000光年ほどなので、ほとんど同じ領域にあるような感じです。そのすぐ近くに行って、眺めることができたなら、多分すごい迫力では、と思います。

 ところで、この日の夜の撮影中、変わった光を見ました。星空を眺めている最中に、肉眼で見える光にはよく出会うのですが、それは多分気象衛星などが、太陽光を反射して光っているのは分かります。撮影した写真にも、人口の衛星らしきものが映るのはとても頻繁です。ですが、この時は、同じような光が二つ同じ方向に流れていました。それも2,3度ほどの距離を保ったまま、ぎょしゃ座をかすめて北西方向に飛んでいきました。明るさは2等星より明るかったようです。人工物が、こんな風に地球を周回するんでしょうか……。とても不思議でした。最近、夜明け前の九州の上空を、7,8個の光が連なって飛んでいるのがあちこちで確認されていますが、いまだよく分からない、ということです。とてもとても不思議な光景でした。

 不思議なことが度々起こりますが、少々怖くなったり、それでも好奇心がそそられる感じもします。という訳で、明るい月を眺めながら、インスタントコーヒーで乾杯します、です。

データ/ビクセンGP2ガイドッパック・タムロン180ミリ・EOSM5・ISO1600・F5・60秒・トリミング・2019年12月23日21時37分

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2020年1月 3日 (金)

おうし座のヒヤデス星団

Blog_20200103185301 2020年が始まりました。珍しく1日元旦と2日が晴天に恵まれて、穏やかな天気でした。太陽が出て、日差しがあったのも、このところの曇天を考えれば、少々驚きでした。元旦の夜も晴天で、雲の流れを気にせずにロケできました。ガイド撮影するなんて、2,3カ月ぶりのような感じです。それにしても、去年は天候異変で、晴天の日がとても少なかったような気がします。盆明けから梅雨のような天気で、12月まで異常に曇り空の多かったことか……。今年は、贅沢は言いませんが、週に2日ほどはさわやかな青空を見せて欲しいものです。これが、ただひとつの年頭のお願いです。

 写真は、おうし座の散開星団ヒヤデスです。上方やや左方向が、天の北極です。下の隅に明るく輝く星が、1等星アルデバランです。やや黄色っぽく映っていますが、もう少し赤っぽいのかも知れません。このアルデバランの後方のあるのが、散開星団ヒヤデスです。横向きのV字型に並んでいます。日本では、昔から釣鐘星などと呼ばれていたそうですが、詳しいことは知りません。ヨーロッパでは、馬ずらとか馬の横顔なんて呼ばれていたそうです。そう考えれば、釣鐘か馬の顔に見えないこともありませんが……。このヒヤデス星団ですが、双眼鏡で眺めると20個ほどの星が確認できますが、肉眼ではよく見えても3,4個かな、と思います。ということは、今の時代、昔と比べて夜空が異様に明るくなったということでしょう、間違いなく……、そして現代人の視力低下でしょう、間違いなく……。

 このヒヤデス星団のすぐ北西側にスバルも見えます。冬の星空は明るい星が多く、賑やかです。低倍率の双眼鏡があれば、とてもいい眺めです。まあ、そういう訳で、今年も「星空に遊ぶ」ことにします。

データ/ケンコースカイメモS・タムロン180ミリF3.5マクロ・EOSM5・ISO800・f4.5・30秒・ソフトフィルター使用・2019年12月23日21時20分頃

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