オリオン座中心部
今夜も薩摩半島は、曇りのち曇りで、夜空は真っ暗で何も見えません。この2週間、星空と縁がありません。今日は午後遅くからすっきりした青空が見えていたのですが、いつものように曇ってしまいました。冬らしくない毎日です。日本国中、異常な天候続きです。突然の天変地異が起こらなければいいのですが……。
写真は、12月に撮影したオリオン座の中心部です。ソフトフィルターをかけているので、星がきれいににじんで見ごたえ充分ですが、肉眼ではずっとずっと暗い感じです。中央に見える三ツ星がくっきり見えれば、とても大気の状態が良いということです。3個とも2等星ですが、すぐ近くに一直線で並んでいるので、結構目立つ存在です。その三ツ星の下(南)にも、また三ツ星らしき光の並びがあります。これは、小三ツ星と呼ばれていて、肉眼でも何とか確認できます。真ん中の明るい光が、有名なオリオン大星雲(M42)です。恒星ではなく、ガス雲が赤く光り輝いている珍しい光です。双眼鏡で眺めると、神秘的で、とても素敵な光景です。三ツ星と小三つ星を取り囲んでいるのが、狩人オリオンの胴体と両足です。真ん中の三ツ星が、ちょうどベルトの位置でしょうか。オリオン座は、冬の星座の中で、間違いなくナンバー1なのでは、という感じです。右肩で輝いている赤っぽい1等星がペテルギウスです。日本では昔から平家星と呼ばれています。左足で輝いている白っぽい1等星がリゲルで、源氏星と呼ばれていて、とても和風でいい感じかな、という印象です。他にも、冬の星座は見所がたくさんあるのですが、雲の彼方にあって、眺めることができません……残念ですね。
今度の冬は、星空を眺める機会がとても少なく、ちょっと寂しい感じがします。冬の星空は、水蒸気がとても少なく、くっきりした星空になるのですが……。暖冬にしても、梅雨空のような冬になってしまいました。寒波も来ないし、冬らしくない冬になりそうです。このまま春になるとは思えませんが……。
という訳で、明日の星空を願って、裏庭を徘徊してきます。
データ/ビクセンGP2ガイドパック・タムロン45ミリf1.8・EOSM3・ISO1600・20秒・ソフトフィルター使用・2019年12月23日22時頃
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