2020年元旦の馬頭星雲
今年2020年の元旦は、最近では珍しいほどきれいな星空でした。雲の動きを気にすることもなく、のんびり星見を楽しむことができました。こんなことは月イチかも、です。こんな夜の撮影は、いつものようにガイド撮影です。気分ものんびりできて、鼻歌でも歌えるような、そんな感じの余裕ある時間です。この夜は、今までうまくいかなかった「馬頭星雲」が最重点でした。結果は、わずかにブルーっぽい色合いが気になるのですが、今まででは最高の出来でした(個人の感想です)。
オリオン座の三ツ星の一番東側の2等星アルニタクに望遠鏡を向ければいいわけで、とても楽な撮影です。この画像では、左方向が天の北極です。馬の頭がシルエットになって、背景のガス雲もまあ少しは質感があって、何とか星雲の画像になったのでは、という感想です。20コマほどの画像を合成していますが、本当は皆さん100コマほど撮影するんだそうですね。次回は、100コマほど撮影に挑戦したいと思っています。コマ数が多ければ多いほど、グラデーションの美しい写真になるはずです。
ところで、この馬頭星雲は、オリオン座にある暗黒星雲です。後方の赤く輝く散光星雲を背景にして、馬の頭のような姿で浮かび上がって見える、一番有名な暗黒星雲です。馬の頭の周辺では、新しい星が次々と生まれているところのようです。星雲ガスと塵が高密度に凝縮しているところだそうです。もう少しアップにすればいいのですが、まだまだ自信がありません。この馬頭星雲の左には、また珍しい形の散光景雲と暗黒星雲があります。まるで樹が燃えているような感じの光景です。とても見ごたえのある姿で、「燃える樹を見つめる馬」なんて、だれが言ったのか知りませんが、正解です。口径70ミリのED鏡で撮影したことを考慮すれば、大成功かも、なんて自分では思っているのですが……。まあ、大気の状態が良くて、のんびり作業ができたら、いつでもうまくいくような、そんな想いです。
今週後半から来週まで、梅雨のような天気の予想です。薩摩半島では、3月下旬から4月のような気温だそうです。この先どうなるのか分かりませんが、もう少し季節らしい季節になって欲しいものです。
データ/ビクセンSX2・ビクセン70SS・EOS60D(改造)・笠井マルチフラットナー・Quad BPフィルター使用・ISO1600・ガイド撮影・230秒・20コマ合成・2020年1月1日22時18分頃
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