おうし座の散開星団 M37,M36
薩摩半島は、暖冬のような気候が続いています。まだまだ自室にストーブをつけていないのですが、秋の終わりごろの陽気です。今夜は満月に近い明るい月が東の空に昇っています。大きな窓を開けっぱなしにして、月を時々眺めていますが、そんなに寒くはないんですね。やはり、異常気候です。
写真は、12月に撮影した、ぎょしゃ座の散開星団です。ぎょしゃ座は、今頃の時期には、夜9時頃、天頂やや北側見えます。1等星カペラはとても明るいので、すぐに分かります。写真左側がM37で、右側がM36です。本当はもう少し右側の画面外にM38という散開星団があります。三個の散開星団が連なっているので、双眼鏡では結構見ごたえがあります。でも肉眼では、多分見えないはずです。この周辺部は、冬の天の川が流れているので、双眼鏡で眺めると星々が賑やかなところです。この三個の散開星団は、地球からの距離がどれも4000光年ほどなので、ほとんど同じ領域にあるような感じです。そのすぐ近くに行って、眺めることができたなら、多分すごい迫力では、と思います。
ところで、この日の夜の撮影中、変わった光を見ました。星空を眺めている最中に、肉眼で見える光にはよく出会うのですが、それは多分気象衛星などが、太陽光を反射して光っているのは分かります。撮影した写真にも、人口の衛星らしきものが映るのはとても頻繁です。ですが、この時は、同じような光が二つ同じ方向に流れていました。それも2,3度ほどの距離を保ったまま、ぎょしゃ座をかすめて北西方向に飛んでいきました。明るさは2等星より明るかったようです。人工物が、こんな風に地球を周回するんでしょうか……。とても不思議でした。最近、夜明け前の九州の上空を、7,8個の光が連なって飛んでいるのがあちこちで確認されていますが、いまだよく分からない、ということです。とてもとても不思議な光景でした。
不思議なことが度々起こりますが、少々怖くなったり、それでも好奇心がそそられる感じもします。という訳で、明るい月を眺めながら、インスタントコーヒーで乾杯します、です。
データ/ビクセンGP2ガイドッパック・タムロン180ミリ・EOSM5・ISO1600・F5・60秒・トリミング・2019年12月23日21時37分
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