コーン星雲
写真は、いっかくじゅう(一角獣)座にあるコーン星雲と呼ばれている散光星雲です。コーンというのは、工事現場や駐禁場所に使われている注意表示物です。一般的な三角コーンと呼ばれている形に似ているので、この名前が付いたようです。写真中央の小さな三角形(円錐)をした暗黒星雲が、とても目立ちます。全体の形を考えると、下を向いたカメが口を広げている姿に似ている感じもします。そんな風に例えると、頭の部分がコーン星雲です。胴体の方はと言うと、ちゃーんと名前が付いていて、クリスマスツリー星団と呼ばれているようです。この時は、口径80ミリと70ミリの両方を使っての撮影でしたが、とても暗いので大変でした。画像処理もまだまだ慣れていないので、滑らかなグラデーションに加工することができませんでした。理由は簡単で、明らかに露出不足です。まあ、これからの課題です。
もう一つ珍しい光は、写真右下隅の扇形をした小さな光です。これは、ハッブルの変光星雲と呼ばれているもので、密集したガスと塵が恒星の光を反射して輝いているものです。望遠鏡で眺められるそうですが、まだ見たことはありません。この周辺には、暗黒星雲があちこちに広がっているようです。とても変化に富んだ領域なのでしょう。
ところで、この撮影は1月のものです。2月に入って月を一度眺めていますが、まだ一度も星空を眺めていません。どんなに雨と曇りの日が多かったことか、です。当分は、こんな天気が続くのでしょうが、贅沢は言いませんが、2月中に2,3回は星空を見たいものです。これが、星見人間のささやかな願いです。まあ、そんな感じの今日この頃です。という訳で、今夜も雨を眺めながら、インスタントコーヒーです。
データ/ビクセンGP2・ビクセンED80sf・EOS60D(改造)・ISO1600・180秒・2020年1月21日20時29分
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