冬の星空その2
今、新型コロナウィルスで日本も大変なことになっているようです。この薩摩半島の田舎でも、車も人も何となく少なくなっているような気がします。まだ鹿児島県では今日現在感染者が出ていませんが、いつ出てもおかしくない感じもします。ほとんどマスクをした人ばかりで、いつもと違う街風景です。まあ、マスクをしたくても、どこに行ってもマスクは売っていませんが……。天候異変の影響なのか、生態系がおかしくなってしまったからなのか、ウィルス発生の原因は全く分かりませんが、早く収まって欲しいものです。
写真は、ふたご座とこいぬ座です。共にトレミーの48星座の中に入っています。2月の月末の21時頃、天頂付近に昇ります。眺めるには少々大変ですが、撮影にはとてもいい感じです。天頂に来るときは、大気の影響が一番少なくなるので、星々がとてもくっきりしています。上方が北方向です(だいたいですが……)。ふたご座のふたつの星がとても目立つので、すぐに見つけることができます。上がα星カストルで、下がβ星ポルックスです。ギリシャ神話によると、二人は双子の兄弟で、カストルが兄で、ポルックスが弟だそうです。どういう訳かβ星のポルックスの方が明るいんですね。2000年以上前は、α星カストルの方が明るかったという話も聞きますが、本当のところは分かりません。このふたご座のカストルの足元に、前回UPした、散開星団M35も見えています。
ふたご座の南にある小さな星座がこいぬ座です。二つの星だけでできている、とても狭い星座です。小さな双眼鏡で眺めても、この二つの星以外は何も見えません。明るい1等星が、プロキオンです。プロキオンというのは、ギリシャ語で〈犬の前〉を意味する言葉だそうです。その犬とは一番目の猟犬シリウスのことで、シリウスが昇るよりも少しだけ早く昇ってくる、という意味で、とても微妙な言い回しです。地球の緯度によって夜空に昇る順番は少しズレますが、プロキオンとシリウスのどちらが先に昇ってくるのか……、鹿児島でそれを確かめたことはありません。
夜10時を過ぎると、春の星座が次々と昇ってきます。星空は春になりつつあります。今夜は雨ですが、雨の音を聞きながらYEBISUで乾杯します、です。
データ/ケンコースカイメモS・シグマ30ミリF1.4・EOSKissX8i・ISO1600・f4・40秒・2020年2月27日19時40分
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