M44プレセペ星団
春の星座の中で最初に眺めるのは、いつものことですが、かに座です。かに座は、ふたご座の隣で、晴れた夜には肉眼でもよく見える星座です。そのカニの甲羅にあたるところにある散開星団が、M44のプレセペ星団です。この散開星団も、肉眼でもぼんやりと確認できる貴重な星団です。春の星空で目立つ星の並びと言えば、しし座と北斗七星ぐらいなんでしょうか……。星雲や星団がとても少ない春の夜空で、プレセペ星団は大人気です。この星団は、古代ギリシャ時代から雲のようなものとして、はっきり見えたそうです。ガリレオ時代になってやっと星の集団だと、確認できたようです。
写真の中央付近の星の集団が、プレセペ星団です。50個以上の星々の集まりです。本当はもっとたくさんの星の集団なんでしょうか。その周りの4個の星が、カニの背中というか、身体です。この4個の星は、4等星以下の暗い星ばかりです。でも不思議なことに、ひとつふたつは見ることが出来ます。その理由は、このかに座が一番暗い天頂付近に昇るために見えるのでは、と思います。という訳で、田舎の暗い夜空では、雲のような散開星団もよく見えるようです。散開星団を眺めるのであれば、双眼鏡が最適です。視野の中いっぱいに星々が散らばって見えます。写真撮影中はドタバタ作業をしているので大変ですが、休憩中はできるだけ双眼鏡で眺めることにしています。(余談……双眼鏡で星を眺めるときは、いつも立ったままの姿勢で眺めています。背もたれ椅子が欲しいなあ……欲しいなあ、と思いながらもう7年以上が経ちました。朝が来ればすっかり忘れてしまうの繰り返しだったのかも、です。という訳で今いちばん欲しいものは、リクライニング=背もたれ椅子です、間違いなく……別に高価なものでもないのですが……ささやかですが……)
ところで、このところ夜はひんやりとしていて、冬に逆戻りした感じです。おまけに雲の多いこと。この4月は、2回ほどしか星空を見ていません。2月からは新型コロナウィルスの感染拡大で、世界中というか、この世の中が大変なことになっています。どうすれば収まるんでしょうかねえ……。専門家の人々も分からないようなので、平凡な人間には分かりません。
という訳で、裏庭から曇り空を眺めてきます、です。
データ/ビクセンGP2・ボーグ55FL・専用レデューサー・ソニーα6000・ISO1600・40秒・2020年3月17日21時30分頃
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