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2020年4月 3日 (金)

おおいぬ座のM41

41blog  冬の星座おおいぬ座は、4月下旬になっても眺めることが出来ます。夜空は春になっているのですが、春の星々が暗いので、どうしても西空を眺めてしまいます。目立つ星々は、西空でまだまだ明るく輝いています。全天でいちばん明るいおおいぬ座のシリウスは、まだまだ迫力があります。そのシリウスのすぐ南に、散開星団M41があります。4等級近い明るさなので、肉眼でもよく見えます。満月よりもはるかに大きいい星々の集まりです。夜空が暗い田舎では、大気の状態が良ければ、結構目立つ存在です。

 写真が、M41の全景です。ぼんやりとした雲のように見え、恒星とは違う感じで見えます。肉眼で見える散開星団はとても少ないので、貴重な眺めです。この散開星団は、1654年にイタリアの天文学者オディエルナが発見しています。明らかに恒星とは違う星雲・星団として記録されているようです。今でも肉眼で明るく見えるのだから、その当時にはもっと明るく見えたはずです。このM41ですが、明るい星は赤っぽい色です。でもやや暗い星はブルーぽい感じです。散開星団にしては、珍しいのかも、です。

 この写真は、カメラレンズで撮影したものです。もう25年以上も前に使っていたタムロンの300ミリF2.8です。神戸から持ってきたものですが、なかなか使う機会がなく、しまっておいたレンズです。マウント部分をニコンからキャノンに変更しています。薩摩半島は湿度が高く、半分近いレンズにカビが発生しました。その中でも珍しくカビが発生しませんでした。そのレンズにビクセンのアリガタ金具を取り付けて、赤道儀に取付できるようにしました。とてもバランスが良く、解像度もまあまあで、結構使えるのでは、と思っています。写真で見る限り周辺部もキレがいい感じです。

 今夜は、どんよりとした空です。雨が降ってもおかしくないような、そんな感じです。自室の窓からは、家の窓明かりはひとつも見えません。という訳で、MJQを聴きながらインスタントコーヒーで小休止します。

データ/ビクセンGP2・タムロン300ミリF2.8・EOSKissX8i・ISO1600・f5.6・40秒・2020年3月20日20時30分

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