しし座の系外銀河 M65 M66
春の星空は、天の川銀河に邪魔されないので、たくさんの系外銀河を確認することができます。それでも、小さな望遠鏡で観えたり、撮影できる銀河はとても少ないようです。しし座の銀河やおおぐま座の銀河は、小さな望遠鏡でも撮影できるので、とても貴重です。写真は、しし座の系外銀河M65(右下)、M66(左下)です。この二つの銀河は、メシエが1780年に発見しています。小さな望遠鏡で、それも今よりもはるかに性能の劣る望遠鏡で発見していることを考えれば、天才的な探索者だったはずです。おまけに、これが彗星とは違うということを確認したことに、ますます感心してしまいます。さすがです……。
ところで、この二つの系外銀河は、地球から3000万光年の距離にあります。もうひとつ、写真上方(北方向)に、NGC3628という銀河を確認できます。これもM65、M66と近い領域にあり、この三つの銀河は小さな銀河団をつくっているようです。この三つは、しし座の三つ子銀河と呼ばれていて、アマチュアの人でも、簡単に撮影することが出来ます。どれも、渦巻銀河のようですが、見える角度で少しニュアンスが違います。NGC3628は、中央部に暗黒帯が確認できます。この周辺は見える星の数が極めて少ないので、遠くまで見渡すことが出来ます。多分写真では分かりませんが、小さな系外銀河が他にたくさん写っているはずです。
5月になると、水蒸気が多くなって、空の状態もイマイチの日が多くなります。今夜も、PM2.5の濃度が高く、空も霞んでいました。薩摩半島も、もうすぐ梅雨入りするのでは、と思います。この5月中に、何とか少しでも多く星空を観たいものです。裏庭でテント泊する予定で、機材の調整やモバイルバッテリーの点検をしている最中です。月のない夜に、のんびり寝転んで、星々の海を満喫したいと思っているのですが……果たしてどうなることやら……。
という訳で、久し振りにYEBISU(常温)で乾杯します、です。追伸……コロナウィルスよ……早くどこかに消えてくれ ‼ ‼ ‼
データ/ビクセンSX2・ビクセンED80sf・専用レデューサー・EOSKissX8i・ISO1600・65秒・2020年4月28日20時45分
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