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2020年6月の4件の記事

2020年6月25日 (木)

月齢6.0の月面

60blog  6月21日(日曜日)の部分日食は、薩摩半島の南さつま市の自宅からは、ほとんど見ることが出来ませんでした。ただ日食の終わる頃、少しだけ欠けた太陽を日食メガネで確認することはできました。晴れるのがもう少しだけ早ければ、予定通り見えた、と思いますが……残念。何日も前から、裏庭で撮影ポイントや太陽の高度などを確認して、準備万端のはずでした。アストロソーラー観測フィルターも、カメラレンズ用に作成しました。まあ、天気というのはこんなものだから、仕方ありませんが……。思えば、昨年末の12月26日の部分日食も、撮影中に突然雨が降り出して大変でした。まあそれはそれとして、夏至も過ぎて、特別に蒸し暑い日々の始まりです。

 画像は、月齢6.0の月面です。二ヶ月程前に撮影した月面です。今月で言えば、明後日の土曜日の月の姿に近い感じがします。撮影した日は、とても大気の状態がよく、くっきりした月面でした。ピント合わせはいつも大変なんですが、ゆらゆら感もなく、まあまあいい感じなのでは、と思います。神酒の海からアルタイの崖(断崖)までの、くっきりした高低差を撮影したかったのですが、こんなものなんでしょうか。アルタイの崖は、高さ1000m(最高3000m)、長さ480㎞の断崖です。撮影時刻がもう少し早ければ、もっと明るく見えたのかも、です。ここから神酒の海、その周辺のクレーター、さらに静かの海までの起伏にとんだ地形は、なかなか見ごたえがあります。双眼装置にアイピースを付けて眺めたら、感動モノです。

 ところで、明るい月夜では、星々がなかなか見えてこないので、どうしても月を眺めることになります。それはそれで結構な楽しみで、とても贅沢な時間になります。明後日27日の月齢5.8の月面を眺めてみます……晴れていればの話ですが。梅雨の真っ只中なので、少々難しいかも、ですね。

 という訳で、曇り空ですが、裏庭散歩してきます。

データ/ビクセンGP2・セレストロンC8・専用レデューサー・EOSM3・ISO800・1000分の1秒・2020年4月29日19時35分

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2020年6月18日 (木)

りょうけん座のM3

M3blog_20200618191301  久し振りに、球状星団です。この写真は5月に撮影したものです。6月に入って3週間近く過ぎましたが、まだ一度もまともな星空を観ていません。こんな梅雨も珍しいのかも、です。梅雨の中休みらしき晴れの夜空も結構あるんですが、今年は全くなしです。どれほど水蒸気が多いかが、よく分かります。今のところ、ムシムシの毎日ですが、雨の被害がないのが、救いです。沖縄は梅雨明けで、次が奄美で、その次が九州南部なんですが、まだまだ相当先のようです。薩摩半島は、今日の予報は、雨、雨、雨ということだったのですが、一度も雨を見ていません。天気予報は、元々こんなものなんでしょうか……ねえ。

 写真は、りょうけん座の球状星団M3です。球状星団はいちばん好きなんですが、自分でも好きな理由がよく分かりません。太陽がこれほど狭い空間に密集していて、そこにある惑星に人間のような生命体が生存しているとすれば、彼らの宇宙観はどんなものなのだろうか……などと時々というよりは、いつも想像してしまいます。この球状星団M3は、およそ50万個の恒星があり、その密集度はやや高い感じです。このM3は6等級の明るさなので、双眼鏡で簡単に見つけることが出来ます。りょうけん座は、結構広い星座ですが、肉眼で見えるのは、3等星のα星だけです。という訳で、探すとすれば、ちょうど6月の中旬の21時頃、天頂付近に昇るうしかい座の明るい1等星アルクトゥールスから北西方向に星を辿ればいいようですが、寝転んで探した方がいいのかも知れません。肉眼で確認できるという話も聞きますが、特別に視力の良い人なんでしょう。写真右下隅に見える少し明るい星は、7等級の明るさでしょうか……。

 りょうけん座は、うしかい座の牛飼いが連れている二匹の猟犬のようですが、吠えている方向はおおぐま座のおおぐまです。うしかい座は、トレミーの48星座のひとつですが、りょうけん座は17世紀に作られた新しい星座です。それにしても星座の隙間をうまく使って新しい星座を加えたものです。感心します。このりょうけん座には、子持ち銀河と呼ばれている有名なM51もあります。暗い銀河が多いのですが、とても楽しめる領域かも、です。

 という訳で、今夜もムシムシ、ジメジメの夜なので、冷たいコーヒーで小休止で……す。

データ/ビクセンSX2・ビクセンED80sf・EOSKissX8i・ISO3200・50秒・2020年5月11日21時30分

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2020年6月12日 (金)

おおぐま座周辺

Blog_20200612195601  九州南部が梅雨入りして、ちょうど2週間ですが、予想通り梅雨空で、まともな星空は見ていません。どしゃ降りまではいかないのですが、梅雨らしい天気で、ムシムシの毎日です。汗かき人間には、とても大変な時期です。これから一週間は雨の予報で、当分は星空は望めません。

 写真は、春真っ盛りの北の空です。春の代表的な星座おおぐま座とその周辺です。北斗七星がちょうど北極星の真上です。北極星は画面の下で見えていませんが、2等星なので結構明るい輝きです。おおぐま座は暗い星が多いので、肉眼ではっきり見えるのは北斗七星の7個の星だけでしょうか……。北斗七星がおおぐまのお尻から尻尾という感じで眺めれば、おおぐまの大きさと位置がわかるのでは、と思います。この北斗七星ですが、7個の星の内、ひとつだけが3等星です。明らかに、3等星はくらいなあ、という感じです。この3等星が見えているときは、夜空の透明度がとてもよい状態です。この星が見えていないと、写真撮影も少々考えてしまいます。おまけに、この3等星がはっきり見えれば、視力は1.2以上はあるようで、視力検査にも使えそうです。

 おおぐま座の南(写真上方)には、こじし(子獅子)座、さらにその南にはしし座があります。おおぐま座の西隣は、やまねこ座です。やまねこ座は山猫なんですが、この星座は17世紀に作られたようです。トレミーの48星座には、猫の星座はありません。動物はたくさん星座になっているのですが、猫はなしです。古代の時代は詳しく知りませんが、ギリシャ神話にも猫が登場したという記述もなかったような(?)記憶です。猫は、特別な生き物だったのでしょうか……。また調べてみます。

 春の北の夜空は、ちょっぴり寂しいのですが、本当は系外銀河がたくさん見える領域です。毎年ですが、5月後半から梅雨もどきのような天気で、星見もなかなか上手くいきません。まあそういう訳で、梅雨明けをのんびり待つことにします。

データ/ケンコースカイメモS・シグマ11~20ミリF2.8・EOSKissX8i・f4・ISO1600・30秒・ソフトフィルター使用・2020年4月16日21時

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2020年6月 4日 (木)

おおぐま座M81銀河群

Blog_20200604202701  nifty Blogが昨年冬に、新しいシステムに変更されたんですが、今もエラーや不具合が起こっています。プロフィールを更新しても、昔のままです。至る所、不可解で、設定自体が完ぺきではなく、とても不十分なシステムになってしまった感じです。もう面倒なので、皆さん、そのままでUPしているようです。毎回の画像UPも、その都度HTMLタグを修正する必要があります。もう慣れましたが、こんなものかも知れません……。

 写真は、おおぐま座にある銀河です。写真のM81とM82は明るい銀河なので、こんな感じで撮影すると、うまく収まってくれます。今まで気づかなかったのですが、もう一つ銀河が映っていました。左下のNGC3077という銀河です。渦巻銀河か楕円銀河かは、よく分かりません。いろいろ調べてみると、この3個の銀河は、1200万光年ほどの遥か彼方にあるんですが、同じ領域にあるそうです。という訳で、この3個の銀河は、M81銀河群と呼ばれているそうです。あまりに近いので、お互いに影響を及ぼして合っているのでしょう。星図を眺めると、おおぐま座とその周辺部には、たくさんの銀河が確認できます。天の川銀河から離れているので、とても視界がいいのでしょうか。ただ、小さな望遠鏡では、M81やM82のようなはっきり形の分かる銀河は、とても少ないですが……。もう少し、この周辺を観察してみます。

 薩摩半島は、今梅雨真っ盛りです。毎日、雨、曇り、また雨という感じで、蒸し暑いジメジメの天気です。梅雨に入って2週間ほどですが、まだまだ先は長いんですね。この時期、レンズにカビが発生するので、少々心配です。

 という訳で、今夜はYEBISUで乾杯します、です。

データ/ビクセンSX2・ビクセン80sf・専用レデューサー・EOSKissX8i・ISO1600・140秒・2020年4月24日22時

 

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