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2020年6月18日 (木)

りょうけん座のM3

M3blog_20200618191301  久し振りに、球状星団です。この写真は5月に撮影したものです。6月に入って3週間近く過ぎましたが、まだ一度もまともな星空を観ていません。こんな梅雨も珍しいのかも、です。梅雨の中休みらしき晴れの夜空も結構あるんですが、今年は全くなしです。どれほど水蒸気が多いかが、よく分かります。今のところ、ムシムシの毎日ですが、雨の被害がないのが、救いです。沖縄は梅雨明けで、次が奄美で、その次が九州南部なんですが、まだまだ相当先のようです。薩摩半島は、今日の予報は、雨、雨、雨ということだったのですが、一度も雨を見ていません。天気予報は、元々こんなものなんでしょうか……ねえ。

 写真は、りょうけん座の球状星団M3です。球状星団はいちばん好きなんですが、自分でも好きな理由がよく分かりません。太陽がこれほど狭い空間に密集していて、そこにある惑星に人間のような生命体が生存しているとすれば、彼らの宇宙観はどんなものなのだろうか……などと時々というよりは、いつも想像してしまいます。この球状星団M3は、およそ50万個の恒星があり、その密集度はやや高い感じです。このM3は6等級の明るさなので、双眼鏡で簡単に見つけることが出来ます。りょうけん座は、結構広い星座ですが、肉眼で見えるのは、3等星のα星だけです。という訳で、探すとすれば、ちょうど6月の中旬の21時頃、天頂付近に昇るうしかい座の明るい1等星アルクトゥールスから北西方向に星を辿ればいいようですが、寝転んで探した方がいいのかも知れません。肉眼で確認できるという話も聞きますが、特別に視力の良い人なんでしょう。写真右下隅に見える少し明るい星は、7等級の明るさでしょうか……。

 りょうけん座は、うしかい座の牛飼いが連れている二匹の猟犬のようですが、吠えている方向はおおぐま座のおおぐまです。うしかい座は、トレミーの48星座のひとつですが、りょうけん座は17世紀に作られた新しい星座です。それにしても星座の隙間をうまく使って新しい星座を加えたものです。感心します。このりょうけん座には、子持ち銀河と呼ばれている有名なM51もあります。暗い銀河が多いのですが、とても楽しめる領域かも、です。

 という訳で、今夜もムシムシ、ジメジメの夜なので、冷たいコーヒーで小休止で……す。

データ/ビクセンSX2・ビクセンED80sf・EOSKissX8i・ISO3200・50秒・2020年5月11日21時30分

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