かんむり座
このところ、異常な暑さが続いています。もう1週間ほどになりますが、猛暑日一歩手前の感じです。夏は暑いのが当たり前ですが、もう少しメリハリがあって、朝夕は涼しいとか、日陰は涼風があって気持ちがいいなんて、以前はそんな夏が普通でしたけれど……。最近の夏は、一日中熱風の中で暮らしている気がします。薩摩半島の田舎では、最近特に人の姿を目にしない時間がとても多い感じで、少々心配です。
写真は、昨夜撮影した、かんむり座です。星座線を引いていませんが、何となくわかるような星座の形です。7個の星が、ちょうどうまく円形になっています。8月の上旬の今頃、21時近くになると、子午線を超えて西側の空に傾きかけています。天頂付近なので、眺めるのにとても苦労します。一番目立つ星が、α星ゲンマ(ラテン語)で、明るい2等星です。ゲンマというのは宝石の意味だそうで、王冠を意味しているそうです。この星以外は明るくはありませんが、双眼鏡で眺めると、写真のように円弧を描いているのが分かります。古代の人々は、かんむりの形全体が見えたのでしょう。この星座は、トレミーの48星座の中でも、5000年以上前から知られている最も古い星座の中のひとつです。
久し振りに少しだけクリヤーな空だったので、もう少し近辺を撮影しようと思っていたのですが、満月過ぎの明るい月が昇ってきたので、時間切れで終了しました。最近は、水蒸気が多いのか、PM2.5の影響なのか分かりませんが、大気の状態がとても悪い感じで、星見の機会もなかなかありません。全国的な傾向なのでしょうか……。
という訳で、とても薄いアイスコーヒーで、乾杯します。
データ/ケンコースカイメモS・タムロン90ミリF2.8・ISO1600・f4・25秒・ソフトフィルター使用・2020年8月5日20時40分頃
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