« 北アメリカ星雲とペリカン星雲 | トップページ | こぐま座 »

2020年9月10日 (木)

へび座とへびつかい座

Blog_20200910191101  この夏に初めて撮影した、へび座とへびつかい座です。さそり座とヘルクレス座の間の広い領域に、このへび座とへびつかい座があります。夏にはよく眺めていたのですが、写真にすると、星座の大きさや形がとてもよく分かります。さそり座の北側の5角形の形が分かれば、それがへびつかい座の身体部分です。その西側と東側に分かれてくっついているのがへび座の頭と尾です。紀元前3000年頃のバビロニアでは、へび座とへびつかい座はひとつの星座だったようです。それを二つの星座に分割したのは、プトレマイオスだったと言われています。どうしてそうしたのか分かりませんが、二つの星座を合わせると、全天で最大の星座になるので、というのが理由かも知れません。

 へび座の星座線は青で、へびつかい座の星座線は赤で引いています。確かに、へび使いがへびを両手で持って操っている様子に見えてきます。へび使いの足も見えているし、へびの頭の形も正解です。うまくバランスの取れた星座の形です。いつも感心するのですが、うまく星と星とのつながりをつくっています。何千年というとても長い時間の成果でしょうが、不思議でたまりません。へび座とへびつかい座もギリシャ神話の中の物語に関係するのでしょうが、現代的に言えば……へび使いの大道芸人が、たくさんの人々の前で、賑やかな音楽に合わせて、へびも踊り、本人も楽しく踊っている……そんな光景に見えてきます。そんな風に想像すると、星座の世界もとても奥が深い感じです。

 夏の天の川とその周辺部、さそり座は見えていませんが、星々の海が広がっていて、とても賑やかな領域です。おまけに今年は、木星と土星が仲良く並んで移動しています。さらに東の空には、火星も赤く輝いています。こんな年も珍しいのかも、です。

 今夜は雨がしとしと降っています。秋雨前線による雨のようですが、まだまだ蒸し暑いので、気分はイマイチです。という訳で、今日はYEBISUで乾杯しまーす。

データ/ケンコースカイメモS・トキナー11~20ミリF2.8・EOSKissX8i・ISO1600・f3.2・20秒・ソフトフィルター使用・2020年8月13日20時28分・薩摩半島の我が家の裏庭にて

|

« 北アメリカ星雲とペリカン星雲 | トップページ | こぐま座 »

趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 北アメリカ星雲とペリカン星雲 | トップページ | こぐま座 »