いて座のM22周辺
今日は、一日中雨でした。秋雨前線とは言え、梅雨時の雨の降り方です。今年は、6月、7月は梅雨らしい梅雨で、梅雨の中休みもない雨続きでした。それが8月に入って、突然猛暑となって、ガンガンムシムシの夏になりました。それから9月になると、またもや秋雨前線の雨の日々です。お彼岸が過ぎても、秋らしいさわやかな青空もほとんどなく、曼殊沙華の赤い色もさえません。明日からは、少しは秋らしくなるそうですが、どうなることか……。
写真は、いて座にある球状星団M22付近です。9月に入っても、天の川はまだまだ健在です。今年は、いて座を移動中の木星と土星がとても明るく輝いているので、例年になく賑やかです。薩摩半島では、9月の今頃の方が、天の川は見やすく、撮影にも最適です。東の空は錦江湾や都市部の街明かりで、空がやや明るい感じです。西側は南シナ海なので、まるで暗黒の夜空です。という訳で、天頂付近から西側に傾いた頃が、星空は最高の状態になります。
写真中央の少し左上にある明るい光が、球状星団M22です。毎年眺めたり、撮影したりしていますが、一番好きな〈眺め〉です。このM22は、5.1等級の明るさですが、不思議なことに肉眼でもはっきり見えます。天の川の星々の海の中でも、とても明るく見えます。中央やや右下のいて座のλ(ラムダ)星を目印にM22を探すのですが、このλ星の明るさは3等級だと思いますが、写真では、M22よりもはるかに暗く写っています。写真と肉眼で見るのとでは、明るさの見え方が全く逆になっています。何故そうなるのかは分かりません。この写真には、もうひとつ、球状星団が見えます。λ星の北西側にとても小さいのですが、球状星団M28です。このM28の明るさが7等級ということで、肉眼では全く見えませんが、双眼鏡では見えるはずです。この周辺は、双眼鏡で眺めるとまた違った楽しみ方ができるのでは……と思います。天の川の星々を眺めていると、とても気持ちが良いのですが……どうしてなのか、いまだによく分かりません。
雨が止みかけたようで、遠くでいつものようにヌエの鳴き声がします。という訳で、ちょっと小休止します、です。
データ/ケンコースカイメモS・ボーグFL55・EOSKissX8i・ISO1600・40秒・2020年8月14日20時50分
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