北アメリカ星雲とペリカン星雲
台風9号が去っていったのですが、すぐに次の台風10号が南の海上を北上しています。台風が多い年は、連続して来るらしいです。そのため、薩摩半島ではムシムシの日が続いています。いつまで続くのか分かりませんが、お彼岸までには何とか涼しくなって欲しいですね。
写真は、はくちょう座にある散光星雲です。左は北アメリカ星雲で、右の小さ目なのがペリカン星雲です。確かに、北アメリカ星雲はその形が北アメリカに似ているし、ペリカン星雲もよくよく見れば左を向いたペリカンに似ている感じもします。右隅の明るい星は、夏の大三角のひとつ、はくちょう座の1等星デネブです。二つの星雲はとても大きな星雲で、200ミリ(APSサイズでは約300ミリ相当)レンズで、これほど大きく写ります。北アメリカ星雲もペリカン星雲も、地球からの距離が1800光年ほどで、ほとんど同じ領域にあるチリとガスの巨大な雲です。満月の15個分ほどの広さなんでしょうか……。写真写りが良いので、とても人気のある散光星雲です。天の川の流れの中なので、後方の星々がとても賑やかに輝いています。とてもいい感じです。
この撮影は、梅雨明け後の、満月過ぎのくっきり晴れた日でした。透明度が良く、天の川がとても明るく見えた夜でした。年に数回しかないような、最近では珍しい最高の透明度だったのでしょうか……。くっきりと星々が見えれば、気分は最高です。来週、台風が去った後の美しい星空をゆっくり待つことにします。
この夏も、ヌエが度々やって来て、大木の頂上で気持ち悪い声で鳴くんですが〈ヌエの無く夜は恐ろしい〉というどこかで聴いた語りを思い出しながら、じーっと我慢しています。いろいろなことを感じながら、コーヒーブレイクです。
データ/ビクセンSX2・ボーグ55FL・専用レデューサー・EOS60D(改造)・QBフィルター使用・ISO1600・150秒・2020年8月11日22時00分頃
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