ケフェウス座の散光星雲IC1396
写真は、先週UPしたケフェウス座にある散光星雲IC1396です。この周辺は、秋の天の川が流れていて、結構星の密度が高い領域です。上方の赤い星が、ガーネットスターと呼ばれている、赤色超巨星(ケフェウス座μ星)です。写真上方が天の北極方向です。それにしても、この巨大な赤っぽい光の迫力には驚かされます。形は丸っこい感じで、満月と比べるとおよそ5,6倍はありそうです。残念ながら、肉眼ではほとんど見えません。この星雲はとても淡い色合いなので、大気の状態が良くないとうまく撮れないのでは、と思います。この日は、偶然水蒸気も少なく、ある程度はうまく撮れたかな、という感じです。星雲内に暗黒帯の帯があちこちを横切っています。星雲は全体的に赤っぽい色合いですが、それ以外のたくさんの色が複雑に混ざっているようです。星雲や銀河の色は複雑すぎてよく分からない、とどこかで聞いたことがあります。
今は、秋のど真ん中です。西空には天の川や夏の大三角も見えて、まだまだ賑やかです。天頂付近には秋の星座ペガススの四辺形が昇っています。夜10時ごろになると、東の空にはスバル、おうし座のアルデバラン、それにぎょしゃ座のカペラを眺めることが出来ます。今頃の夜空が一番楽しいのかも知れません。真夜中を過ぎると、冬のすべての星々が輝き始めるのです。
先日、我が家の裏庭で、友人のカメラマン家族5人と夕方からテント泊を楽しみました。僕にとってはこれが初めての裏庭テント泊でした。星々を眺めて遊ぶ、とても楽しい時間でした。そして、夜明け前の4時頃にどういう訳か目が覚めて、夜空を眺めると、オリオン座がとても明るく輝き、それはそれは……冬の星座の驚きの光景でした。星を眺めるには……テント泊が正解です。
という訳で、またまた課題が出来ました。これから寒くなるのですが、また、いろいろ試してみます。ここで小休止でーす。
データ/ビクセンGP2・ボーグFL55・EOS60D(改造)・Quad BPフィルター使用・ISO1600・80秒・20コマ合成・2020年10月5日20時20分
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