いて座の球状星団M22
いて座の球状星団M22です。毎年撮影していますが、いつもなら小口径の屈折望遠鏡ですが、今回は8インチのシュミットカセグレン鏡です。8インチ以上のものは所有していないので、これが個人的には最大のモノです。基本的には裏庭観望なので、これ以上大口径のモノは体力的に無理な感じがします。という訳で、この夜も裏庭に赤道儀などを出して設営するのですが、本当はこの準備が大変なんですね……。まあ、それはそれとして……。
天の川の中に南斗六星を探せば、いて座はすぐに見つけられます。この球状星団は肉眼で見えるので、後はとても楽です。本体とファインダーの光軸を平行にして、星図を参考にして手動でファインダーにM22を導入すれば、それでOKで、自動導入よりもはるかに早く導入できます。撮影対象が肉眼で見えるというのは、とても気持ちがいいという感じもします。M22の明るさは5.1等級ということですが、不思議なことに矯正視力1.2の肉眼でもはっきり見えます。
このM22までの距離は、地球から1万光年です。おまけに天の川銀河の中心方向なので、この球状星団は、天の川銀河の中心にとても近い所にあるようです。天の川を背景にしているので、地球に近い星々もたくさん写っているはずです。このM22付近から、天の川銀河を眺めるとどんな光景なのか、全く分かりませんが、つい想像してしまいます。……究極のロマンかも……です。
月齢13.7の月が東南東の空に昇っています。今夜は中秋の名月です。その月を追いかけるように、明るい火星も東の空で輝いています。木星も土星も明るく見えて、とても賑やかな夜空です。という訳で、裏庭散歩してきます。
データ/ビクセンGP2・セレストロン8インチシュミカセ・専用レデューサー・EOSM3・ISO3200・30秒・20コマ合成・2020年8月12日21時18分
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