ペガススの四辺形周辺
写真は、ペガスス座の周辺の星空です。広角レンズで撮影していますが、星座写真というのは結構大変です。撮影自体はとても楽なのですが、空の広い部分が晴れていないと撮れません。この夜は雲なしの晴天で、のんびりと撮影できました。薩摩半島は水蒸気がとても多い地域なので、クリヤーな晴天はとても貴重な時間です。この日の撮影は、いつもの我が家の裏庭です。我が家の前庭と裏庭に、5か所コンクリートで固めたベースをつくっています。そのうちのどこかに赤道儀を置いて極軸を合わせれば、即星座写真が撮れます。この日はきれいな星空で、のんびり作業が出来ました。
ペガサスの四辺形が天頂付近に昇りかける頃、秋の星座が揃い始めます。この写真には1等星はありませんが、何とか4等星まで確認できました。ペガスス座、アンドロメダ座、カシオペヤ座、ペルセウス座などが空高く昇ってきました。とても良い眺めです。ペガススの四辺形には、α星が二つあります。西側(写真右)のマルカブはペガスス座のα星ですが、東側(写真左)のアルフェラッツはアンドロメダ座のα星です。もともとはペガスス座の星だったのですが、100年ほど前にアンドロメダ座に属するということになったそうです。この星の位置は、アンドロメダ姫のちょうど頭の位置なので、ちょうどいい感じになっています。いろいろと考えるものですね。写真には、アンドロメダ銀河M31も写っています。ちょうど人間の姿の感じで、岩場に繋がれた様子が分かります。アンドロメダ姫の母親のカシオペヤ王妃の姿も、カシオペヤ座のw(α星、β星、γ星、δ星)の星以外を加えると、人が座っている様子に見えます。星座線の引き方にも、感心します……さすがです。
カシオペヤ座やペルセウス座の周辺は、秋の天の川が流れているので、星々が密集しています。この天の川は、冬の星座ぎょしゃ座付近を流れて、やがてふたご座やオリオン座の脇を流れていきます。冬がすぐそこまで来ている感じがします。東の空はわずかに霞んでいますが、スバルも見え始めました。この夜は、のんびり秋の星空を眺めることが出来ました。という訳で、YEBISUビールで乾杯しまーす。
データ/ケンコースカイメモS・EOSKissX8i・トキナー11~20ミリF2.8・14ミリ・f4・30秒・ソフトフィルター使用・2020年10月14日21時30分頃
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