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2020年10月 8日 (木)

ケフェウス座 

Blog_20201008205801   秋の星座の始まりです。ケフェウス座は、9月になって天の川が西の空に傾きかける頃、北極星の上方(南)に見える星座です。とても古くから名の知れた星座のひとつで、トレミーの48星座のひとつです。我が家の裏庭から眺めると、北の空は結構暗く、星がより明るく見えます。ケフェウスというのは古代エチオピア国王で、ギリシャ神話の古代エチオピア物語にも登場します。東隣りには、王妃のカシオペアです。そして娘のアンドロメダ姫、飛馬ペガスス、そして勇者ペルセウスと化けクジラ……、秋の星座物語の登場人物(?)たちが夜空を飾っています。特別に明るい星はありませんが、それなりに趣のある星々の眺めです。

 ケフェウス座は、写真のような五角形が目印です。2等星はひとつだけで、それ以外は3等星以下の暗い星ばかりで、夜空の暗さに慣れないと、なかなか見えてきません。それでも時間をかけて眺めていると、線で結んだ星々もやがて見えてくるはずです。その中でも有名なのが、μ(ミュー)星で、赤く輝く赤色超巨星です。ガーネットスターという名で呼ばれています。日本語では、さくろ石という意味だそうですが……。ざくろの実が真っ赤に成熟した赤色のイメージのようです。この赤色超巨星は、太陽の直径の1500倍ほどもある、異常に大きな巨星のようです。オリオン座のペテルギウスと同様に、星の最期を迎えている星です。

 このガーネットスターの周辺は、秋の天の川が流れているところで、双眼鏡で眺めると星々の海のようです。それほど明るくはありませんが、それなりに楽しめるかも、です。この星のすぐそばには、とても大きな散光星雲があります。数日前に撮影したのですが、画像が未処理なので、出来具合は分かりません。

 今、台風14号が西日本に接近中ですが、九州には影響がないのでは、と思います。風もほとんど吹いていないし、雨も降っていません。でも、さすが南の空の木星や土星、東の空の火星は見えません。という訳で、ちょっと夜の空気を吸ってきます。

データ/ケンコースカイメモS・シグマ30ミリ・F1.4・EOSKissX8i・f3.2・20秒・ソフトフィルター使用・2020年9月13日20時50分

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