秋の天の川
写真は、先週撮影した薩摩半島の北の夜空です。ちょうど今頃、秋の天の川が北の空に見え、とてもいい感じです。毎年この時期になると、いつものことですが眺めたり撮影したりしています。今年は、南の空に木星や土星、それに火星が輝いていて賑やかなのですが、例年だと南の空はとても寂しい夜空です。それに比べて北の空は、はくちょう座から続く天の川が流れていて、素敵な眺めです。特別に明るい星はないのですが、天の川に沿って分かりやすい星座が並んでいます。2,3等星の星の並びを眺めながら、星座の形を推測します。22時頃になると、カシオペヤ座が真北に昇ってきます。薩摩半島のいつもの年ならば、ちょうど今頃が秋と冬の境目になります。ところがどうしたことか、このところ9月末のような気温で、確かに季節外れのような気候です。これも温暖化の現象なのでしょう……か。
写真には、暗い星もたくさん写っています。アンドロメダ座の渦巻銀河M31やペルセウス座の二重星団までちゃーんと写っています。さすがデジタルです。さんかく座という星座も、写真にすると形がよく分かります。右隅の大きな樹木の中にある光は、星の光です。それは、冬の星座ぎょしゃ座の1等星カペラです。偶然に木々と葉の隙間から見えています。この樹木は、限界まで生い茂っている大樹なのですが、その隙間から見えるとは……とてもとても驚きです。
今夜は曇り空ですが、ちょっと裏庭を散歩してきます。このところ、ヌエがよく鳴いているし、アナグマが走り回るし、草むらでは何かがガサガサと動いていて、結構な刺激です。おまけに、得体のしれない気配を感じることが度々です。あれは一体何だろうか……と思いながら、時々田舎の夜の闇の怖さも感じています。
データ/ケンコースカイメモS・EOSKissX8i・トキナー11~20ミリF2.8・ISO1600・f4・25秒・ソフトフィルター使用・2020年11月12日21時35分
| 固定リンク
「趣味」カテゴリの記事
- いて座の球状星団M22(2024.09.12)
- いて座の中心部付近(2024.09.06)
- 月面ヒッパルコス・クレーター周辺(2024.09.01)
- いて座の散光星雲M17(2024.08.22)
- アルタイルといるか座・や座周辺(2024.08.15)
コメント