さんかく座のM33
肉眼で、見える・見えないなんていう話題で有名な渦巻銀河M33です。アンドロメダ銀河よりも1時間ほど遅く、東の空に昇ってきます。7倍の双眼鏡で結構詳しく探したのですが、暗い空の薩摩半島でも見つけることが出来ませんでした。大気の状態にもよりますが、多分肉眼では見えないのでは、と思います。写真が、M33の全景です。右上方向が天の北極です。とても淡い光で、撮影は大変でした。試し撮りをしても、なかなか光がのってこない感じです。この撮影は、ガイド撮影です。めったにしないのですが、赤道儀が正確に追尾しないので仕方ありません。
さんかく座というのも、あまり話題にならない星座です。三角形をつくる3個の星があるだけで、肉眼で見つけるのにはとても苦労します。このM33は、アンドロメダ銀河M31や天の川銀河とひとつのグループをつくっていて、兄弟のような関係のようです。このようなグループを局部銀河群と呼んでいいるようです。このM33の直径は6万光年ほどなので、天の川銀河よりもひと回り小さな銀河です。それにしても淡すぎる光なので、天頂付近に昇った頃に撮影した方がいいような気がします。カラカラに晴れた寒い冬の方がいいかも、です。12月に入った頃、また撮影してみます。トータルの露光時間を長くすれば、もっといい感じになるかも知れません。
今夜は少しはいい感じの星空なので、後で裏庭に出てみます。このところ九州はPM2.5の影響で、大気の透明度がイマイチです。晴れマークだけでは、クリヤーな星空を観るのはなかなか難しいですね。その時にならないと、天気は分かりません……。という訳で、一枚着込んで、外で小休止します。今夜は少しだけ暖かいので、アナグマが遊んでいるような気がします。
データ/ビクセンGP2・ビクセンED80sf・EOSKissX8i・ISO1600・220秒・ガイド撮影・2020年11月4日22時20分
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