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2020年11月 6日 (金)

ペルセウス座の二重星団 

Blog_20201106192701  北北東の空に、ペルセウス座が少しだけ高く昇り、観察し易くなりました。夜11時過ぎには、オリオン座が姿を現します。もう11月なので、星空は冬になりつつあります。写真は、ペルセウス座の二重星団です。二つの散開星団が、とても近い位置で隣り合って見えるので、二重星団と呼ばれています。地球からの距離も同じほどで、とても珍しいそうです。西側(写真右)がNGC869、東側(写真左)がNGC884というNGCナンバーが付けられています。この散開星団は3等級の明るさなので、肉眼でもとてもはっきり見えます。6,7倍の双眼鏡なら、ちょうど写真のような感じに見えるのでは、と思います。肉眼で見える散開星団は、たくさんありますが、双眼鏡で眺めるのが一番迫力があってリアルです。この二重星団はとても大きくて、満月が二つ並んでいる、という風に例えればいいような気もします。

 この二重星団はとても明るいので、紀元前200年頃にはもう知られていて、雲のような光として有名だったようです。ペルセウス座は星座としてはそれほど話題にならないのですが、この二重星団や、α星ミルファク周辺の散開星団、β星アルゴルなどは、とても興味深い観察対象です。β星アルゴルというのは、アラビア語で〈悪魔の星〉という意味です。このアルゴルの位置は、勇者ペルセウスが手に持っている魔女メデューサの頭の位置です。この星は、およそ3日ほどで明るさを変える変光星です。不気味な星なので、悪魔の星という名が付いたようです。またこの星座は、8月のペルセウス座流星群としても有名です。この流星群観察をスケジュールに入れていたのですが、流星群の極大の頃は曇り空が続いていて眺めることが出来ませんでした。予定では、裏庭にテントを張って、ビールでも飲みながら……なんて考えていたのですが……。まあ、来年の予定にします。

 今夜は雨です。生暖かい感じの雨で、しとしと、または時々激しく降っています。まあそんな訳でちょっと小休止します、です。

データ/ビクセンGP2・タムロン300ミリF2.8・EOSKissX8i・ISO1600・f4・40秒・20コマ合成・2020年10月13日10時40分

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