散開星団スバル
今日は大晦日です。薩摩半島は、雪は降らなかったのですが、このところ寒い日が続いています。今年は新型コロナウィルスの感染拡大で、いつもとは違った年末です。感染拡大は、正月以降も当分続きそうな状況です。少々暗い年末年始ですが、地球環境の変化には、個人の力では何とも対応出来ません。そういう意味では、特別に静かな年末年始のような感じもします。
2020年のラストUPは、おうし座の散開星団スバルです。スバルというのは東洋的な言い方で、正確にはプレアデス星団という名称です。メシエカタログには、M45として登録されています。日本では、スバルまたはすばる、あるいは昴(すばる又はぼう)なんていう書き方もあります。日本語というのは、結構複雑で、とても難しい言語です。まあそれはそれとして、このスバルは、肉眼でもとてもよく見えて、星の数も5,6個は数えることが出来るそうです。この星々は、アトラスの7人の娘たちが踊っている様子だそうで、そう考えるととても優雅な雰囲気になります。本当は7個ほどは見えるのでしょうが、今まで数えたことはありません。というよりも、視力が特別に良いという訳ではないので、何個見えるかなんて、今までしたことがありません。いつもは、双眼鏡で眺めて楽しんでいます。双眼鏡の視野いっぱいに星々が広がって見え、迫力満点です。ぼんやりと雲のような感じに見えるので、探すのはとても簡単です。青白い星の輝きが、とても魅力的です。写真は、4,5倍の双眼鏡で眺めたイメージでは、と思います。ただし、年末年始の夜9時頃には、天頂付近に昇っているので、眺めるのはとても苦労します。真冬の寒さの中で、芝生の上で横になるなんて出来ないので……何かいい方法を考えるしかありません。そんな時に、大口径の対空双眼鏡があれば、なんて……いつも思っていますが……。
ところで、散開星団スバルは、ブルーの淡い光が特徴ですが、撮影するたびに雰囲気が変わります。周辺部にもっと淡い光が広がっているはずなのですが、なかなか上手くいかないので、度々撮ることになります。そんな理由もあって、最も頻度が高い撮影対象かも、です。1月の下旬ごろならば、東側よりはるかに暗い西側の空に移動しているので、その時、もう少し長めの望遠鏡でまた撮影してみます。
今年もいろいろなことを考え、試行錯誤しながら、星見で遊ぶことが出来ました。来年も、星見を楽しみ、撮影を楽しみたいな、という想いです。新しい年がどんな年になるか分かりませんが……まあ、いいでしょう……。という訳で、コーヒータイムです。
データ/ケンコースカイメモS・ボーグ55FL・EOSKissX8i・ISO1600・32秒・2020年12月6日21時50分
| 固定リンク
「趣味」カテゴリの記事
- 9月下旬の北の星空(2024.10.03)
- はくちょう座の散光星雲(2024.09.26)
- 夏の天の川(2024.09.19)
- いて座の球状星団M22(2024.09.12)
- いて座の中心部付近(2024.09.06)
コメント