アンドロメダ銀河M31
毎年のように眺めたり撮影したりしている、アンドロメダ銀河M31です。肉眼ではっきり見えるので、その見え具合から、夜空の状態が分かります。12月中旬の夜8時頃には、もう天頂付近に昇っています。真上なので、簡単に眺めるという感じではありません。芝生の上に横にならないと、多分見えてこないのでしょうが、冬の寒さでは少々無理な気がします。短時間しか耐えられないような姿勢で、何とか眺めているのですが、やはり暖かくしたテントの中からの方がいいのかな……なんて思いながら、なかなか出来ません。
この写真は、等倍ファインダーを使って手動で導入しています。アンドロメダ姫の頭の星から胴体に続く星を頼りに、探すことが出来ます。微調整は、デジカメの液晶画面を使って割と簡単に導入できます。この銀河は、満月の5、6倍の大きさなので、初心者でも何とか楽に撮影できる貴重な銀河です。ただし、周辺部の淡い光の雲がなかなか記録されないので、いつも難しさを感じています。この画像も、もう少しかな……っていう印象ですが、まあ、自己満足でOKにしています。写真上方が天の北極です。構図は銀河自体を左斜め下から眺めている様子なので、少しだけ違和感があります。大きな銀河のやや右上の光は楕円銀河M110で、アンドロメダ銀河の伴銀河なので、同じ銀河群のメンバーです。もうひとつアンドロメダ銀河にくっついている小さい光の雲は星ではなく、これまた伴銀河の楕円銀河M32です。とても素晴らしい眺めで、秋夜空を代表するものかも、です。
ところで、アンドロメダ銀河は、肉眼で見える最も遠い光です。230万年前に出た光が、今自分の網膜に届いているということを考えれば、宇宙と時間の限りない神秘性を感じてしまいます。一体宇宙はどうなってんだろう、一体何なんだろう、時間って一体何、なんていろいろなことを考えてしまいます。人間はとても不思議な世界に住んでいるのですが、その不思議さが人間の好奇心を呼び起こしている、そんな感じでしょうか……。という訳で、夜空の星々を眺めているのですが……。
今夜も曇り空で、まだまだ寒い日が続きそうです。日本海側は大雪だそうで、南の薩摩半島に住む人間には想像も出来ません。という訳で、コーヒータイムにします。
データ/ビクセンGP2・ビクセン70SS・笠井等倍レデューサー・EOSKissX8i・ISO1600・100~130秒・コンポジット・2020年11月5日22時
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