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2021年1月 7日 (木)

ぎょしゃ座の散開星団M36,M37,M38

M363738blog  毎年正月明けの夜、東の空高く昇っている明るい星は、ぎょしゃ座の1等星カペラです。いつも望遠鏡やカメラレンズのピント合わせに使わせてもらっている貴重な恒星です。ぎょしゃ座は5角形の形をしているので、分かりやすいのですが、1等星が一つ、2等星が一つだけなので、夜空がある程度は暗くないと、見つけるのに少し苦労するかも、です。このぎょしゃ座には、3つの散開星団があります。それが写真の、M36,M37,M38です。ちょうど6倍の双眼鏡で眺めると、3つの散開星団が同一視野に入ります。一番左(東側)がM37で、一番目立つ感じです。中央のM36はやや小ぶりです。右端のM38は大きいのですが少し暗めでおとなしい光です。よく見るとこのM38の下(南側)に、小さいですがもう一つの散開星団が見えます。だたし、双眼鏡では、写真のように星が分離していなくて、もやーっとした光の雲のように見えます。この3つは明るさが6等級ほどなので、今までに肉眼で見えた記憶はありません。双眼鏡で眺めても、写真のような感じなので、見ごたえと迫力はイマイチでしょうか……。それでも同じ視野に3つ見えるというのは、とても珍しいのでは、と思います。

 これらの散開星団は、地球からの距離が4000光年ほどなので、すぐ近所っていう感じでしょうか……。それぞれに数千個から数万個、あるいはそれ以上の恒星があると想像すれば、迫力満点です。そしてそれらが惑星を持つとすれば、その数は想像できません。惑星があれば、当然地球のような水の惑星もあって当然のような気がします。最近、〈この宇宙は生命に満ち満ちている〉っていう想いを強く感じています。それがいちばんの神秘ですが、今こうしてBlogを書いている生命体が、小さなゴミのような惑星上の至る所に生存しているというのも、またよく分からない神秘であり不思議でもあるような……そんな印象です。

 正月も明けて、今年も出発しましたが、どんな年になるのか予想もつきません。新型コロナウィルスの感染拡大もひどい状態になっているようで、少々心配です。おまけに、週末にかけて最強の寒波の襲来です。明るいニュースが少ないのですが……まあ、仕方ないのでしょうか……。っていう訳で、明るく気持ちよくYEBISUでひとり乾杯します、です。

 追伸 最近では珍しく我が家の裏庭にタヌキがやって来ました、昼間です。

データ/ケンコースカイメモS・ボーグ55FL・専用レデューサー・EOSKissX8i・ISO1600・30秒・2020年12月6日21時30分頃

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