おおいぬ座の散開星団M41
今夜は、暖かく湿っぽい夜です。外は気温15度で、何となく春のような気候です。南から水蒸気が北上して来るので、明日の最低気温は14度だそうで、もう春かも、という感じです。昼間は車の中が暑いので、エアコンを入れました。真冬の2月に冷房を入れるのも初めてですが……、いやいや、やはり地球温暖化が進行中なのかも、です。薩摩半島はうっすらと雲がかかっていますが、満月に近い大きな月が東の空に昇ってきました。星見よりも、月見の夜です。
写真は、おおぐま座の散開星団M41です。全天で一番明るい星シリウスの南4度ほどのところにある散開星団です。6倍の双眼鏡で眺めると、シリウスも同じ視野に入ります。このM41は肉眼でもとてもはっきり見えますが、やはり散開星団は双眼鏡で眺めるのが最高です。星の散らばり具合がよく分かり、臨場感が満点です。黄色っぽい星が多い感じもしますが、本当にそうなのかは分かりません。写真では、30個ほどの星が確認できます。見かけの大きさは満月よりも大きく、散開星団にしてはとても明るい方では、と思います。眺める高度が40度ほど(我が家の裏庭では)なので、少しは大気の影響を受けているはずですが……。それにしても、このM41は写真写りも良い方で、カメラレンズで撮影してもよく写ります。眺めても良し、撮影しても良しという初心者向けの星団のような気もします。
ところで、まだ2月なのですが、星空は冬の終わりを感じさせます。夜9時を回ると、シリウスもオリオン座も子午線を越えて西の空に傾きました。冬のダイヤモンド全体が西側に移動しています。今夜は月が明るくて星はあまり見えませんが、東の空にはしし座が高く昇り、北の空にはおおぐま座の全体が見えているはずです。季節はどんどん移り変わっていて、春がもうすぐそこまで近づいている、という感じがします。という訳で、月光に照らされた裏庭で月を眺めてきます、です。
データ/ビクセンSX2・ビクセンED80sf・専用レデューサー使用・EOS60D(改造)・ISO1600・60秒・1月14日22時
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