オリオン座の馬頭星雲
1月中旬から3週間ほど、天気が悪くてまともに星見が出来ませんでした。先週から天気が回復してきましたが、今度は月が派手に明るく、おまけに冬は天頂近くで輝くので、明るいこと明るいこと……。まあ、お月見だけは十分できましたが……。
写真は、1月14日の夜の撮影です。この日の前後は、とても良い天気で、珍しくクリヤーな星空でした。こんな夜にはいろいろ撮りダメするので、とても忙しい時間になります。この夜は、おおいぬ座のM41やオリオン座のM42なども撮影しました。ポータブル赤道儀も出して、星座写真も同時撮影です。設営は大したことはないのですが、問題はバッテリーです。星見をする人はお分かりでしょうが、5個も6個もUSB電源やAC電源が必要になります。そうすると、手元が明るくないので、電源コードがどこかでもつれて予期しない事態になることもあります。そうなると、ノンビリ……なんていうものではなく、あまり経験したくないような時間になります。
ところで、馬頭星雲というのは、中央部付近に見える馬の頭の形をした暗黒星雲のことです。この馬頭星雲の撮影はいつもならガイド撮影をするのですが、この夜に限ってノーマル撮影でした。中央付近に輝くの明るい星は、三ツ星のいちばん東側の2等星です。この星の周辺は、肉眼では見えない淡い赤っぽい光で満ち満ちています。濃度の高い水素ガスが、後ろの恒星の紫外線を受けて輝いているのですが、この淡い輝きを捉えるのが結構難しいんですね。3分ほど星を追尾するのですが、赤道儀だけに頼ると、星が流れているコマが多くてとても大変でした。やはり、ガイド撮影をすべきだったかな、なんていつものことですが思っています。安物の赤道儀ですが、まあ、何とか画像になっているようで、少しは満足しています。
オリオン座周辺には、こういう光景がたくさんあります。何時間でも楽しく遊べる領域かも知れません。次の撮影は、的を絞ってノンビリやる方がいいのかも、というのが今の感想です。……という訳で、少しだけ明るいシリウスが輝いているので、ちょって眺めてきます。
データ/ビクセンGP2・ビクセンED70SS・EOS60D(改造)・ISO1600・220秒・20コマ合成・Quad BPフィルター使用・2021年1月14日22時20分
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