サイバーショットで撮ったスバルと火星
サイバーショットというのは、ソニーのコンパクトデジカメの名称ですが、DSC-RX10M3というのは決してコンパクトという感じではありません。というよりは、一眼デジカメよりも重さが1.5倍ほどあり、片手で持ち歩くとなかなかの重みで、慣れていないと肩こりがする感じです。重さ1㎏以上で、ずっしりとした金属らしき重みです。価格は中古品ならば、最新のソニーの標準レンズ付き一眼デジカメの15分の1以下で買えるようです。このコンパクトデジカメを星の撮影に使えるかも、という思いで、昨夜はあまりシーイングが良くなかったのですが、初めてコンパクトデジカメで星空撮影に挑戦しました。
ちょうどスバルの近くを赤い火星が通り過ぎたところなので、これが撮影対象です。このデジカメのレンズは、バリオ・ゾナーという24ミリ~600ミリのズームレンズが付いています。開放F値は、F2.4~4です。望遠600ミリでF4というのが、このデジカメの最大の特徴ですが、もう一つあります。モバイルバッテリーで充電しながら撮影もできるという機能もあります。この機能は日常的に使っていましたが、重い専用ACアダプターを使わずに済みます。
という訳で、裏庭で撮影開始です。赤道儀はケンコーのスカイメモSです。頼りないコンパクト赤道儀ですが、片手で持ち運べるのでとても便利です。200ミリほどで、まずマニュアルでピント合わせです。シリウスを視野に入れてピンのリングを回すのですが、ピンの山がほとんど分からない感じでした。それならばという訳でバーティノフマスクを使ったところ、短望遠で拡大率が低いので、これまたダメでした。仕方ないので、大まかにピンを決めました。次がまた難問でした。タイマーリモートコントローラーの端子とモバイルバッテリーからの充電端子はともにマイクロUSBで、本体の差込口は一か所なので二つ差し込むことが出来ませんでした。撮影しながらの充電は諦めて、容量の小さいいつものバッテリー使用です。これまた準備不足でした。他にもいろいろ問題ありでした。上下しか角度調整ができない液晶モニターは、縦位置の場合は非常に覗きにくいのもそのひとつです。まあこちらの勉強不足がいちばん大きいのですが……。
写真が、西空に傾きかけたスバルと火星の画像です。スバルのブルーっぽい色合いも火星のわずかな赤みも少しは出ているようです。ピンはマニュアルなので適当なのですが、何とか決まっているような気もします。ズームレンズの便利さを生かすのならば、もう少し勉強と準備が必要かも……。という訳で、次の時は何とかうまく使えるようにします。
データ/ケンコースカイメモS・ソニーサイバーショットDSC-RX10M3・ISO1250・200ミリ・f5.6・45秒・10コマ合成・2021年3月10日21時
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