りょうけん座のM106
写真は、りょうけん座の渦巻銀河M106です。初めて撮影しました。りょうけん座と言えば、子持ち銀河のM51が有名ですが、このM106も結構見劣りしない銀河です。渦巻銀河として、少しはアンドロメダ銀河M31に似ているような気がします。中央部は特に明るく、周辺部の淡い広がりもM31にそっくりのような印象です。ただし、地球からの距離が2100万光年ほどなので、双眼鏡で眺めても、その光を確認することは出来そうにありません。もしも距離が10分の1ほどならば、多分アンドロメダ銀河のように、肉眼で見えたのでは、と思いますが……。
このM106はりょうけん座にあるのですが、りょうけん座を見つけるのがとても大変です。コル・カロリという固有名の3等星の星だけが肉眼で見えるだけで、星座の形も全く分かりません。探すのには、北斗七星のひしゃくの底のγ(ガンマー)星から辿って、南東に7,8度のあたりのようですが、めぼしい星もないので等倍ファインダーで探すことは少々無理でした。という訳で、久し振りに自動導入に助けてもらいました。この便利な機能を使うとあっという間にその場所に行きつくのですが、お世話になった枕崎の天文台長のN氏の言われた通り……星を探して眺めるという楽しみがなくなってしまう……ということになってしまいました。まあ「時には便利さを利用するのも、また可なり」なんて、自分に言い聞かせています。
ところで、写真には、系外銀河らしきものがいくつか写っています。とても小さいのですが、NGCナンバーの渦巻銀河なのか楕円銀河なのか分かりませんが、かすかな光の雲らしきものです。超大口径の望遠鏡ならば、多分何十、何百という系外銀河が写っていたのでは、と思います。このりょうけん座の南には、かみのけ座が、さらにはおとめ座があり、M106もかみのけ座銀河団・おとめ座銀河団に繋がっているのでは、と思います。5月には、かみのけ座やおとめ座周辺の系外銀河団を撮影してみます。
という訳で、曇り空なので、裏庭のアナグマたちを観察してきます、です。追伸……数日前から、ビールは冷やして飲むことにしましたが、当分は2時間前に冷蔵庫から出して常温で温めて飲むことにしています。先日このことを友人に話したところ、エーエー、さらにエー……なんて言われましたが、何が、エーエーなのか全く分かりませんでした。
データ/ビクセンSX2・ES102ED屈折・EOSKissX8i・ISO3200・60秒・20コマ合成・2021年4月6日22時頃