うみへび座
うみへび座は全天一の大きな星座で、頭部が昇って来てから尻尾の先が昇りきるまで、およそ6時間ほどかかります。おまけに明るい星がないので、探すのにとても苦労します。頭は、春の星座のかに座の南側、尻尾の先は 夏の星座のてんびん座の近くです。どれほど細長いかがよく分かります。頭部近くの星は、暗い3等星4等星が3つ4つありますが、この星々が見えれば、大体の位置が分かります。薩摩半島は、夜空が暗いので何とか見つけることが出来ます。ただし、明るい市街地では少々難しい感じでは、と思います。それにしても、この口を開いている様子を、上手く蛇に結び付けたものだと、感心しています。
写真が、うみへび座の頭の部分です。この海蛇は、ギリシャ神話に登場するギリシャのアルゴス地方の沼に住む怪獣ヒュドラだそうです。このヒュドラは、9つの首を持ち、ひとつは不死身で、他の首は切られてもまた生えてくるという、恐ろしい化け物のようです。これを退治したのが勇者ヘルクレスで、彼の12の冒険・試練のひとつになっています。その退治の仕方も、ギリシャ神話に書かれていますが、読むのが大変なので、今は「マンガでわかるギリシャ神話」(誠文堂新光社)を参考にしています。この本はマンガですが、ギリシャ神話がとても分かりやすく説明されていて、ギリシャ神話が楽しめる、そんな感じの本です。
ところで、やっと春の星座と星々の始まりです。冬のダイヤモンドは西空で健在ですが、東の空から次々と春の星座が昇ってきました。春の大曲線も、眺めやすくなりました。しし座も夜10時頃には天頂近くに昇っています。春は、何と言っても、しし座とおおぐま座が目立ちます。春の夜空は、天の川銀河から一番遠いので少々暗い感じもします。しかし、遠くの系外銀河がいちばん良く見える季節かも、です。おとめ座銀河団やかみのけ座銀河団など、たくさんの系外銀河を見ることが出来ます。それも、楽しみのひとつです。
今夜は、もう数時間もすればすっきり晴れるような気がします。後で、暗い夜空をのんびり眺めてきます。という訳で、小休止します、です。
データ/ケンコースカイメモS・タムロン45ミリF1.8・EOSKissX8i・ソフトフィルター使用・ISO1600・30秒・2021年3月3日21時
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