かに座とプレセペ星団
このところ、暖かい日が続いていて、野生動物がより活発に活動しているような感じがします。つい最近、暗くなった頃に部屋の前をキツネが通っていきました。こちらをちらっと見て、のんびり・ゆうゆうと歩いていきました。近くの公園で、キツネは何回か見かけたことがあります。犬のような体つきですが、耳がやや大きく、尻尾が体に比べて少し太く長めです。大人のキツネは、尻尾の先が白っぽいのでは、と思います。キツネだけではなく、明るい昼間、イタチやタヌキ、アナグマたちが頻繁に姿を見せます。ちょっとした野生動物公園のような気もします。薩摩半島の田舎は、どこもこんな感じなのでしょうか……。
ところで、写真は、かに座の全景です。中央の四角形がかにの甲羅の部分でしょうか。この甲羅の中にある星の集団がプレセペ星団と呼ばれている散開星団M44です。くっきりと晴れた夜には、4個の星も見え、プレセペ星団も雲のようにぼーっと見えます。この甲羅から3本の手か足かは分かりませんが、周りに延びています。かに座で一番明るい星は、β星で、明るさは3.5等級です。その他の星は4等星以下なので、すぐに見つけることは少々難しいのでは、と思います。こういう時は、やっぱり双眼鏡ですね。7,8倍の双眼鏡で眺めると、星々が視野いっぱいに散らばっている様子が、とてもよく分かります。生(なま)の星の光を眺めるので、臨場感は特別です。さらに、瞬きを眺められれば、リアルそのものです。
このかに座には、もう一つのメシエ番号のついた星団があります。写真左下のα星のすぐ右(西側)隣の6等星の、その隣にある暗い光の、メシエカタログに乗っているM67です。これも散開星団ですが、プレセペ星団と比べると、地球からの距離が5倍ほど遠いので、まあ、こんな感じでしょうか……。これは、望遠鏡で眺めるしかありません。春は、全体的に地味で暗い星座が多く、探したり、眺めるたりするのに苦労します。それでも、それぞれ特徴があり、個性豊かな星座もたくさんあります。おまけに、天の川銀河に邪魔されず暗いので、遥かな遠くの宇宙が見えるという素晴らしい利点もあります。この春は、遠い銀河を眺めてみます。
という訳で、今夜もYEBISUビールで乾杯しまーす。まだまだ常温のままで飲んでいるのですが、以前とても親しい人から、えーえー、えーえー……なんて言われました。夏でなければ常温なんですが、みなさん真冬でも冷えたビールだそうですね。えーえーと、こちらが言いたいです……。どちらが正解なんでしょうか?……。
データ/ケンコースカイメモS・タムロン45ミリ・F1.8・EOSKissX8i・ISO1600・f3.5・25秒・ソフトフィルター使用・2021年3月3日20時50分
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