かみのけ座のM53
薩摩半島は梅雨入りして10日程たちましたが、毎日雨くもり雨という状態で、梅雨らしい梅雨になりました。4月後半から、こういう湿気の多い状態が続いていたので、心配だったのは、レンズに発生するカビです。……と思って調べてみると、予想通りソニーα用のズームレンズにカビが発生していました。まだ目立たない程度なのですが、分解しないと処理できない場所なので、ほとんど諦めかけています。こちらに引っ越してきて、もう5,6本のレンズにカビが発生したのでは、と思います。それなりに、カビ防止には気を付けているのですが、またしても敗北です。まあ、少しのカビならば、使えるようですが……なんて、言い訳しています。
ところで、写真は、かみのけ座の球状星団M53です。かみのけ座のα星の隣なのですが、このα星は5等星に近い暗い星です。肉眼では、場所を特定するのは少々無理でした。前回の撮影は、ビクセンのGP2赤道儀で何とか探せたのですが、時間の関係で、今回は自動導入を使いました。さすがに自動導入は便利で、一発でOKでした。結構トリミングしていますが、球状星団の感じは少しは出ているのでは、と思います。双眼鏡で眺めても、このM53は、ぼやーっとした感じの恒星に見えます。明るさは8等級で、とても暗い輝きです。地球からの距離が60000光年程なので、天の川銀河周辺部の遥か彼方にある球状星団のようです。中心部付近の星の密集度は高いようですが、この写真からはそれ以上のことは分かりません。星の数が何十万個か何百万個か分かりませんが、こんなに球状に密集していたら、その星々の惑星系はどんな風になっているのだろうか……そんなことを眺めるたびに思います。宇宙の神秘、そのものです。不思議で仕方ありません。
このかみのけ座には、かみのけ座銀河団という系外銀河がたくさんあります。メロッテ111という青白く美しい散開星団もあります。今年はまだ、撮影も見ることも出来ていません。ほとんど1ヶ月近く、まともに星空を眺めていません。来週の26日は、珍しく皆既月食なのですが、それもなかなか難しいのでは……そんな感じもします。まあ、天気のことだからどうしようもありませんが、気長に、のんびり待つことにします。
また、雨が降ってきました。部屋の中は、水蒸気が飽和に近づいているような状態です。という訳で、コーヒータイムにします、です。
データ/ビクセンSX2・ビクセンED70SS・EOSKissX8i・ISO1600・90秒・2021年4月11日22時20分
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