おおぐま座のM81、M82銀河
今年の春は、おおぐま座の系外銀河がテーマでした。おおぐま座で一番目立つのは、やはりM81とM82 のような気がします。というよりは、小口径しか持っていないので、見かけの大きさが重要なポイントです。エクスプローラー・サイエンティフィック社のED102鏡筒が屈折鏡最大口径なので、いざというときは、頼りにして使っています。笠井のマルチフラットナーを使用すると、何とか視野の隅っこまで使えるようです。大きいのが少々不便ですが、赤道儀に乗せるとまあ、何とか満足していますが……。ただし、欠点がひとつありまして……。それは、この屈折鏡についている回転装置です。この回転装置は使えればとても便利なのですが……。回転したときに、ピントが僅かにズレルということです。僅かと言っても、微妙にピント合わせをしているのに、少々でもやはり問題です。ということで、今ではこの回転装置は全く使っていません。当たりハズレのハズレだったのかも、です。それとも、使い方に何かコツがあるのでしょうか、分かりません。
ところで、写真下がM81で、上がM82です。M81の方は渦巻銀河らしくて、とてもいい感じです。ただ、1200万光年という遥か彼方で、少し遠すぎます。もっと近ければ、迫力ある眺めになっていたのでは、という感想です。一方のM82の方はと言うと、不規則銀河という分類ですが、本当は、M81銀河の引力の影響でスターバースト現象を起こしているそうです。スターバーストというのは、外部の力で、星間ガスが引き飛ばされることだそうで、こんなことが宇宙で起これば大異変になること間違いなし、でしょう……。実際M82の写真を見ると、赤い水素ガスなんでしょうが、宇宙空間に大量に飛び散っています。やがては銀河が崩壊してしまうのでしょうか、それは分かりませんが……。この銀河M82は、改造デジカメで撮影する必要がありますね、次回になりますが。またの機会に挑戦してみます。
という訳で、梅雨に入って、1ヶ月が経ちました。当分は梅雨空が続きそうで、このM81とM82は地平線の下には沈まないのでしょうが、大気の状態から考えると、撮影はとても難しいかも、です。まあ、そんな訳で、コーヒーブレイクです。
データ/ビクセンSX2・ES102ED・EOSKissX8i・笠井マルチフラットナー使用・ISO3200・55秒・20コマ合成・2021年4月6日22時10分
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