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2021年6月17日 (木)

かみのけ座の散開星団メロッテ111

Mel111blog  日本中、ムシムシの日々が続いていますが、その中でも南西諸島や薩摩半島は異常なほどムシムシです。このところ、月の姿も見たことがありません。今夜は上弦の月なのでしょうが、月の存在さえ忘れてしまいそうです。薄雲程度ならば、月明かりが確認できるのですが、そんな感じもありません。5月に星空が見えたのは1回だけで、それも30日の夜でした。こんなことも非常に珍しいのでは、という思いです。5月は例年ならば晴れの日が多く、ちょうど星見には最適な季節なんですが、今年は梅雨が1ヵ月早くやってきたものだから、変な初夏になってしまいました。その30日の夜に撮影したのが、左の写真、かみのけ座の散開星団メロッテ111です。雲の流れの中で、星が見えていた時間は1時間ほどなので、ドタバタのドタバタでした。流れる雲を避けながらの撮影でした。のんびり楽しく……なんていうものではなく、途中で、非常に珍しいのですが……何となく悲しくなりました。

 ISO3200で、露出時間20秒。20コマほど撮影しました。普通ならば、ISO3200なんて、しないのですが……。まあ、それはそれとして、180 ミリレンズを使用しましたが、もう少し短いレンズの方が良かったのかも、です。写真は、散開星団の中心部に近い部分で、もう少し外側に星が見えていました。青白い輝く星々が、実際には4,50個あるようですが、写真には30個程しか見えていません。かみのけ座も暗い星ばかりの星座ですが、実際に見えるのは、多分この散開星団メロッテ111の部分だけでは、と思います。

 毎年のことですが、この散開星団を撮影しています。今の時期、かみのけ座は天頂付近なので、探すのがとても大変です。撮影するよりは、やはり双眼鏡でのんびり眺めていたいものです。視野いっぱいに星が輝いている姿は、臨場感いっぱいで、感動モノです。ずーっと眺めていると、何故か懐かしさを感じてしまうのも不思議です。〈自分の中に、星が宿っている〉とよく言われていますが、もしかすると、それも本当のような気がしてきます。〈何百万年もの間、星の光が類人猿のDNAを刺激してきた〉なんていうのを、どこかで読んだことがあります。可能性あり、かもです。

 ところで、かみのけ座は、トレミーの48星座には入っていないのですね……不思議ですが。17世紀にできた星座のようです。でも、星座の由来は、やはりギリシャ神話です。いろいろあって面白いですね。という訳で、今夜も少しだけ冷たいYEBISUビールで乾杯します。

データ/ビクセンGP2・180ミリマクロF3.5・EOSKissX8i・ISO3200・20秒・ソフトフィルター使用・20コマ合成・2021年5月30日22時

 

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