おおぐま座M109銀河
おおぐま座からりょうけん座にかけて、系外銀河がたくさんあります。写真は、おおぐま座の渦巻銀河M109です。見かけの大きさが8秒×5秒ほどで、とても小さくて無理のような感じでした。それでも、おおぐま座のγ星のすぐ近くなので、探すのはとても楽でした。γ星というのは、北斗七星の水オケの方から数えて3番目の2等星です。その星のすぐそばということで、行きついたところが写真のM109銀河でした。γ星もM109も画面の隅っこになっていますが、南の方に系外銀河がたくさんあるらしいということで、こんなイメージになりました。確かに、画面下の隅に、NGC3953という銀河も見えています。他にも、矢印で示したところにも、系外銀河がたくさん確認できます。この銀河群はM109局部銀河群と呼ばれているそうです。この周辺をもっと詳しく調べると、本当はすごい数の銀河があるのでしょうねえ。口径10センチの屈折鏡筒なら、正直これぐらいが限界です。
ところで、メシエカタログには、110までの天体が登録されていますが、シャルル・メシエが作成したのはM103までだそうで、それも18世紀ですが。その後、M104からM110までは、20世紀になってから追加されたようです。天文の世界も、いろいろ話題があって面白いですね。
4月から5月にかけて、系外銀河を探そうと思っていたのですが、九州南部は梅雨入りが平年よりも3週間ほど早く、5月はほとんど星空が見えませんでした。5月30日の夜、わずか50分ほどの1回だけ撮影できました。こんな5月も……異常も異常です。九州各地の天文台も、観察会やら観望会、あるいは天文イベントもほとんど中止になっています。新型コロナウィルスの感染拡大もあって、天文台は大変だそうですね。天候異変や天変地異の前触れなんていうものではなく、とっくに現実になっているのでは、というのが感想です。
という訳で、今夜もジメジメで、雨が降っています。明日も一日雨降りかも、って予想しながら、小休止でーす。
データ/ビクセンGP2・ES102ED・EOSKissX8i・ISO3200・50秒・20コマ合成・2021年4月6日21時頃
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