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2021年7月15日 (木)

おとめ座銀河団 マルカリアンチェーン

 Blog_20210715193101 今日の午後、薩摩半島は大荒れの天気でした。まだ7月ですが、今年最強の雷雨でした。警報級の雷雲が、北薩摩の方から南へ南下してきて、東シナ海に抜けました。雷もすごい時は、バリバリ……バリバリと本当にすさまじい迫力です。夜になって、また次の雷雲らしきものが東方面から近づいています。夜にもう一度、雷雨かも、です。梅雨が明けたと言っても、当分はこんな天気が続くのかも知れません。

 ところで、写真は、おとめ座銀河団の中央付近のマルカリアンチェーン(マルカリアンの鎖)と呼ばれているところです。15個ほどの系外銀河が弧を描いているような感じで、この眺めも宇宙の不思議さでしょうか……。その内いくつかは局部銀河群をつくっているそうですが、そのほかの銀河は偶然同じ方向に見えているだけだそうです。銀河までの距離は、近くて6500万光年程だそうで、どう考えても遥か彼方ですね。その鎖の中に、Mナンバーの銀河が二つあります。M84とM86です。この二つの銀河は特別に大きかったようで、小さな望遠鏡でも確認できたのでしょう。もう一つメシエ天体のM87という楕円銀河が、画面左下に見えます。この銀河は、ウルトラマンの故郷の銀河だと言われています。でもこの銀河を一躍有名にしたのは、2019年にブラックホールの存在を確証した写真です。銀河の中心部にブラックホールが存在することを、歴史上初めて撮影して確かめたことです。そのブラックホールも超大質量のブラックホールだそうで、これまた、大変な驚きでした。という訳で、マルカリアンチェーンを撮影するときは、この楕円銀河M87も入るようにしています。この構図がいちばんGOOな感じでは、と思います。

 いつの間にか、春の星々も子午線を越えて西空に移動していきました。もうすっかり夏の星空ですが、夏の星座も曇り空の日が多くて、眺めることもまだまだ出来ていません。夏の天の川をのんびり眺めるのも、もう少し先になるかも、です。梅雨が終われば、あっという間に夏が来たような記憶ですが、今年は特別な梅雨だったのでしょうか……ねえ。

 という訳で、今夜は冷たいYEBISUで、乾杯します、でーす。

データ/ビクセンSX2・ビクセンED70SS・EOSKissX8i・ISO1600・90秒・25コマ合成・2021年6月1日21時30分

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