ケンタウルス座のオメガ星団
今日の午後遅く、久し振りの雨でした。今週は、九州南部の梅雨明けを予想していたのですが、何故かハズレました。平年の梅雨明けが7月中旬なので、来週あたりかな、という思いです。もう2カ月近く梅雨が続いているので、ジメジメの毎日にお手上げです。見渡す限りの青空と夏の萌える緑を、心待ちしている毎日です。こちらに引っ越してきてから、ジメジメ感が強くなったような気もします。やはり、薩摩半島は亜熱帯気候かな……かも……。
写真が、ケンタウルス座のオメガ星団です。全天で最大級の球状星団で、肉眼でもはっきり見えます。おとめ座のスピカを南にたどればいいので、位置は分かり易いはずです。これを撮影したのが、6月7日です。それから今日まで、まともな星空を観ていません。ということは、この1カ月は、星空の撮影を一度もしていないことになります。こういう梅雨もとても珍しいかも、です。
まあ、それはそれとして、この球状星団は、去年撮影できなかったので、今年6月のは最優先対象でした。地平線からの高度が12度ほどしかないので、撮影時刻が限られてしまいます。曇り空の隙間を狙って、我が家の玄関先からの撮影でした。低い山の稜線から出てくるオメガ星団を狙って、デジカメの液晶のモニターに入れるのが結構難しいんですね。球状星団自体は肉眼で見えるのですが、等倍ファインダーで位置合わせをするのが、少々時間がかかります。その後試し撮りして、本番なのですが、梅雨時なので、双眼鏡で雲の動きをチェックしながら……結構大変な作業でした。実際の撮影時間は、40分ほどでしょうか……。ドタバタでしたが、まあ何とか撮影できました。
この球状星団は、肉眼ではっきり見えるので、リアリティーは最高です。800万個とか、または1000万個とか言われていますが、このオメガ星団は恒星の数が異常に多いのが特徴です。地球からの距離が17000光年ということを考えれば、天の川銀河の中でもはるかに遠い星々なのでしょうか。球状星団の中心部がどうなっているのか、まだまだ分かっていないようです。中心部にブラックホールがあるという説もあり、とても不思議な存在です。密集した中心部の恒星にも、惑星が存在するのでしょうか……。球状星団は、とても興味深い存在ですね。
という訳で、小休止して、裏庭散歩です。
データ/ビクセンGP2・ビクセンED80sf・専用レデューサー使用・EOSKissX8i・ISO3200・25秒・20コマ合成・2021年6月7日20時50分
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