CMOSカメラでファーストライト
一昨日、CMOSカメラで初めて夜空を撮影しました。テスト撮影のため外に出たところ、雲が少し出ていて、無理のような気もしましたが、木星が明るく輝いていたので、木星の撮影を試してみました。新しいノートPCを満充電して、機材を準備し、作業に取り掛かりました。それからが結構大変でした。先ず大変だったのは、最近のPCには、USBのAコネクターがひとつしか装備されていないんですね。そこで、USBハブを追加して、つなげてみました。PCを外で使おうとすると、少しは大きな容量のバッテリーが必要です。レンズのヒーター用にも使うし、CMOSカメラの電源、さらにPC用電源も必要です。設置している途中、暗い所でコードが絡み合って、準備するだけでもなかなか能率よくいきませんでした。
左の写真が、ファーストライトの画像です。CMOSカメラは、ZWO社のASI183MCという、非冷却の初心者が使う低価格のものです。キャプチャーソフトは、ZWO社のASICapというソフトです。初めてなので、初期画面から難解ものでした。それよりも、使う予定のEOS 用の180ミリのマクロレンズを、木星に向けなければなりません。そのためにEOSのカメラボディを取り付けて、液晶画面で木星探しです。何とか探して、画面中央に固定しました。それから、EOSボディーをCMOSカメラと入れ替えて、PCに接続……ここからが撮影段階です。先ずは、ピント合わせです。これには、バーティノフマスクが使えて、何とか安心しました。ところがピント合わせですが、反応が遅いので、なかなかピンが決まりません。多分、USBハブを使ったので、速度が落ちてしまっているようでした。もう少し、何か工夫すべきかも、です。……とか、何とか独りでブツブツ言いながらも、撮影できました。
写真が、やぎ座を移動している木星の画像です。赤道儀は、ビクセンの1軸AP赤道儀です。露出時間20秒、ゲインが240です。2分ほどの撮影時間でしたが、5コマ撮影されていました。この画像を見て、少々驚きでした。それは、CMOSカメラの感度の良さです。木星のガリレオ衛星の4個がクリヤーに、それも構図も良く写っているではありませんか……。それも、結構くっきりと……。180ミリのレンズですが、センサーサイズが小さいので、多分500ミリ程度の望遠になっているようです。画像は、2コマ合成しています。4個のガリレオ衛星の並びの向きが、太陽の方向になっているので、とてもリアルな感じです。
という訳で、最初にしては、まあ上出来かも……と、ひとりで満足していますが、課題が増えるばかりです。今夜も天気が良さそうなので、午後の時間にブログを書いています。今夜晴れれば、セカンドライトです。まあ、天気の具合ですが……。これから、夕食の準備でーす。
データ/ビクセンAP・180ミリF3.5・ZWOASI183MC・20秒・ゲイン240・2021年9月28日21時
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