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2021年9月 2日 (木)

天の川銀河の中心部

Blog_20210902184901  今年くっきりとした天の川を観たのは、例年よりも遅く、7月の最後の週でした。天候異変で、梅雨が1ヶ月早くやって来て、1ヶ月早く終わったのですが、水蒸気が多くて、晴れた星空を観ることがなかなか出来ませんでした。水蒸気が多いと、九州各地で大雨になって、被害が出てしまいます。それに比べたらとても小さなことですが、春から7月までの天候異変で、レンズ3本にカビが生えてしまいました。他にファインダー1本にも、カビ発生です。湿度が80%から90%の日が何週間も続いては、当然かも、でしょうか……。汗かきの人間には、早く冬が来て欲しい、というのが今の望みです。

 写真は、いて座の一部分で、天の川銀河の中心部付近です。密集した星々が写っていますが、確かに川のように見えます。この写真だけでも、おそらく10万個ほどは写っているのでは、と思いますが……(本当は100万個ほどかも)。写真右側中央あたりに、散光星雲M8が見えます。その北隣に、同じく散光星雲M20と球状星団M21が見えます。この周辺は、星の光がわずかに少ない(少ないというよりも、本当は星間ガスやチリが多いので、後ろの星の光が見えないだけですが……)ので、M8、M20、M21は、とてもくっきりとしていて、なかなか見ごたえがあります。写真左側には、球状星団M28、M22が見えます。M22はとても明るく、5等級なんでしょうか、肉眼でもはっきり確認できます。双眼鏡で眺めると、確かに〈星々の海〉のごとく、とても素敵な光景です。いつ眺めても、感動モノです。銀河のことを、英語では、Galaxy(ギャラクシー)というようですが、これまた余韻の残る言葉です。

 薩摩半島の片田舎では、確かに一年中天の川が見えます。夏と冬は南北に、秋は北の空高く東西に流れています。春は低い空を一周するように流れているので、地平線が見えるところでないと、天の川は見えないかも、です。まあ、そんな訳で、のんびり天の川を眺める旅もしたいのですが、まだまだそんな時期ではなさそうですね。

 という訳で、コーヒーブレイクでーす。外は、雨が降る前の、湿っぽい空気です。また梅雨空に戻ってしまう感じです、当分……。

データ/ビクセンGP2ガイドパック・100ミリF2.8・EOS60D(改造)・ISO1600・f4・40秒・2021年7月28日22時

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