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2021年10月21日 (木)

みずがめ座の球状星団M2

 M2blog ちょうど1週間前は、真夏のような気温で、ムシムシの天気でした。その週末から天気は一変しました。気温は10度近くも下がり、涼しさを通り過ぎて少々寒くなりました。この1週間で、季節は2か月ほど先に進みました。天気予報では、12月の気温だそうで、こんな天気の変わり方に、とても驚きです。やがて、異常な猛暑がやってきたり、ある朝突然に氷河期がやってきたり……そんな日が来るかも知れません。考えれば……恐ろしいことですね。地球は、とても不安定な状態で存在しているような、そんな気がします。

 まあ、それはそれとして、写真は、みずがめ座の球状星団M2です。この球状星団の撮影は、初めてのような気がします。みずがめ座というのは、ペガスス座の南側にあるのですが、明るい星がないので、その場所を探すのがとても大変です。さらに南へ行くと、みなみのうお座の1等星フォーマルハウトがあります。この星は明るいので、すぐ分かります。という訳で、星々を辿りM2を探すのは諦めました。結局は、自動導入という最後の手段です。SX2-スターブック10で自動導入すると、一発で探し出してくれます。エライ……エライ……です。便利なことは、時にはいいことかも、です。それからは、のんびりシャッターを切ればいいわけで、とてもスムーズです。最近は、感度を3200にして撮影しています。

 この球状星団M2は、密集度が高く、中央部が白トビしているような感じです。地球からの距離は3万7千光年です。天の川銀河の直径が10万光年なので、非常に遠いという感じがします。M2の直径が170光年ということを考えると、この球状星団が如何に巨大なものかが分かります。遥かに遠いものが、小さな望遠鏡で見える、というのも、また不思議です。この写真だけでは想像できませんが、星の個数は15万個程だと言われていますが、それそれの星が、どのように密集しているのかは、いまだによく分かっていないようです。それは、中心部が全く見えないからでしょう。中央部にブラックホールがあるのでは、と言われていますが、とても不思議な星の集団です。星々の年齢も100憶歳以上だと推定されているようです。一体内部はどうなっているのでしょうか……それが知りたいですね……。それでも、そんな星々にも惑星があるのかも知れません。知的生命体が生存しているとすれば、彼らが見ている星空はどんな空なのか……考えるだけで、異常に好奇心が燃えてきます。宇宙の神秘さは、とても深い深い感じがします。それと同時に、観察しているこちらの人間の存在もまた不思議です。

 まあ、そんな訳で、不思議な世界を垣間見ています。今夜は雨なので、雲が分厚く、明るい月明かりも全く見えません。夜は、ヒンヤリヒンヤリです。ここで、ちょっと小休止です……。今夜から、YEBISUビールは常温で飲むことに決めました。

データ/ビクセンSX2・シュミカセC8・専用レデューサー・EOSKissX8i・ISO3200・45秒・20コマ合成・2021年9月2日21時50分

 

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コメント

素晴らしく良く撮れていますねー。さんかく座のM33を何度も探しているのですが、それらしき物は見つかりません。アンドロメダの反対側と見当で探していますが。ペルセウス座のM15もないですねー。メロッテ20は、きれいでした。まだオリオンとアンドロしか撮影できていません。できましたら、掲載してもらえるとありがたいです。

投稿: | 2021年10月29日 (金) 14時00分

コメントありがとうございます。みずがめ座の球状星団M2はとても小さいので、自動導入を使っています。M2とペガスス座のM15は結構近い所にあります。C8インチは長焦点なので、星を辿って探すのは少々無理ですね。11月には、M15、アンドロメダ銀河、ペルセウスの二重星団などをUP予定にしています。また一度覗いてみてください。

投稿: 松元省平 | 2021年10月29日 (金) 21時00分

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