ペルセウス座の二重星団
写真は、ペルセウス座にある二重星団と呼ばれている有名な散開星団です。二つの散開星団がくっついて見える、珍しい光景です。明るさは、ともに4等級ですが、周辺に星が少ないので、結構明るく見えます。12月がいちばん見頃のような気がします。ペルセウス座に属していますが、探すのであれば、カシオペヤ座から探す方が分かりやすいようです。晴れた夜なら、ぼんやりとした雲のような感じで、肉眼でもはっきり見ることが出来ます。6倍の双眼鏡ならば、写真のように、二つが並んでいる眺めになります。もう少し倍率の高い双眼鏡なら、視野いっぱいに、やや青っぽい色合いの星々が散らばって見えると思います。
写真右側(西側)が、NGC869、左側(東側)がNGC884です。12月の上旬の22時頃ならば、北極星の真上に来るのでは……。紀元前の古代ギリシャ時代から知られていたようで、星ではなく、かすかな光として見えていたのでしょう。その頃の夜空は、現在と比べれば多分恐ろしいほどの暗さだったのでは、と想像しています。この二つの散開星団はメシエ天体には登録されていないのですが、それがとても不思議な感じです。
二つの散開星団は、地球からの距離がともに7500光年ほどで、実際にすぐ隣にある星団ということになります。巨大な星団が隣り合わせになっているという風景がどんなものか、想像してみたくなります。こういう姿を眺めると、宇宙のとてつもない巨大さや、時間と空間の不思議さを感じてしまいます。こんな宇宙に、少しは知的(多分)な人間がいるというのも、また、とても不思議なんですが……。
薩摩半島も、やっと冬らしくなってきました。まだ暖房は使っていませんが、クリスマス前には必要になるかも、です。今年も残り4週間ほどです。1年が過ぎるのも、速いこと速いこと……実感しています。
今夜は、寒気の影響で曇り空です。明るい1等星がいくつか見えるようですが……。という訳で、今夜もYEBISUビールで、独り乾杯でーす。
データ/ビクセンAP・ビクセンED70SS・EOSKissX8i・ISO1600・30秒・15コマ合成・2021年10月26日21時50分
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