ヒヤデス星団
明日で、今年も終わりです。一年が経つのが速かったような、そんな気がします。ある人が言うには、毎日ドタバタしていると、時間の過ぎるのが速いそうです……本当なんでしょうか……。という訳で、今年最後のブログUPです。
写真は、おうし座の散開星団ヒヤデスです。冬の星座で、一番早く東の空に昇ってくるのが、おうし座とぎょしゃ座です。そういう理由で、いつものことながら、冬の星座は、おうし座から始まります。ヒヤデス星団は、満月の十数倍もある大きな散開星団です。あまりにも大きすぎて、肉眼で眺めると、迫力に欠けるような気がします。同じおうし座のスバルと違って、星が集中していないので、明るさはイマイチかも……です。それでも、低倍率の双眼鏡で眺めると、結構な星の集まりで、20個ほどの青白い光が見えます。黄色っぽい特別に明るい星は、ヒヤデス星団に属する星ではなく、ずーっと手前の星アルデバランです。とても明るい一等星で、ビント合わせによく使わせてもらっている星です。このヒヤデス星団は、メシエ天体でもなく、NGCカタログにも記載されていません。調べてみると、Mel.25というメロッテ番号が付いています。初めて知りました。メロッテカタログの作成が1915年なので、とても新しいカタログ記載星団ですね。
このヒヤデス星団は、ちょうどV字型に星が並んでいます。双眼鏡で眺めると、その形がとてもよく分かります。日本では、釣鐘星と呼ばれていたそうで、逆立ちしていますが、その形になっています。地球からの距離が、散開星団スバルよりもはるかに近い150光年程なので、ほんのすぐ近くなんでしょうか。この写真は、カメラレンズの100ミリマクロ(フルサイズでは160ミリ相当)での撮影ですが、結構簡単に撮影できます。デジカメは、とても感度が良いので、便利です。もっとカメラレンズを使ってもいいような気がします……開放絞りが明るいので……。
冬の夜は結構寒いのですが、晴れれば、星空は最高の透明度です。薩摩半島でも、水蒸気が少なく、とてもクリヤーです。その中でも、おうし座のスバルやこのヒヤデス星団の青白い輝きは、最高に素晴らしい眺めになります。
今夜から寒波襲来の予報ですが、薩摩半島の12月は、雪が降りそうにありません。空はドンヨリ……ドンヨリです。時々突風が吹き抜けていきます。少しだけ、外は冷えてきました。という訳で、毎年のことですが、少しだけ部屋の掃除をしま~す。
データ/ケンコースカイメモS・100ミリマクロF2.8・KissX8i・ISO1600・f4・40秒・ソフトフィルター使用・2021年11月28日20時50分頃
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