おうし座のスバル
やっと、冬の星座になりました。北東の空が明るいので、12月の上旬頃にならないと、光害の影響で、東の空に昇った星がくっきりと見えてきません。スバルを撮影をしたこの夜は、とてもクリヤーな空でした。青い輝きがなかなか撮れなかったのですが、この夜は何とかうまくできた方です。
写真が、スバルの全景です。スバルというのは、日本での呼び名です。正式名は、プレアデス星団と言う散開星団で、メシエ番号は45番です。とても明るいので、肉眼でもくっきりと見えます。大きさは、満月の3,4倍はあるので、とても目立つ存在です。結構明るいのですが、星が何個見えるかは、見るときによって全く違うようです。何個か全くわからない時もあるし、3,4個は数えられるということもあります。7個ほどは何とか見える、と昔から言われているそうですが……。ブルーの輝きがとても美しく、見ごたえ充分です。ギリシャ神話では、明るい7個の星は、巨人アトラスとプレイオネとの間に生まれた7姉妹だそうで、その7人が天上で踊っている姿だと言われています。とてもロマンに満ちた、見飽きない眺めですね。
この散開星団スバルは、およそ120個ほどの星の集団のようです。1億年ほど前にできた若い星ばかりで、高温のために青白く輝いています。地球からの距離は400光年程なので、天の川銀河の直径が10万光年ということを考えると、とても近いというか、すぐ近所という感じがします。その内、人間も宇宙船に乗って、こんな光景を間近に眺めるのでしょうかねえ……まあ、運が良ければですが……。
今夜の空は、何となく霞んでいるような、そんな感じです。PM2.5の影響でしょうか……イマイチですね。明日から年末にかけて寒波がやってくるそうで、少しは寒い夜になりそうです。さっき東の空に見えていたペテルギウスが、今はもう見えなくなりました。今夜は生温い、くもり時々くもりの天気のようです。
冬は、寒い方が快晴の夜空になります。まあ、のんびり晴れた夜を待つことにします。という訳で、撮影済みの画像の処理と整理をします、です。
追伸 さっきアナグマ兄弟(?)が、窓の外の庭を歩いていきました。夕食がまだだったのかも、です。
データ/ビクセンAP・ビクセンED70SS・EOSKissX8i・ISO3200・30コマ合成・2021年12月5日21時40分
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