ぎょしゃ座の散光星雲
先週UPしたぎゃしょ座にある、二つの散光星雲です。赤い輝きが印象的ですが、肉眼では見えない光です。右側のオタマジャクシに似たような散光星雲が、勾玉(まがたま)星雲と呼ばれていて、カタログ番号はIC405です。その左下にあるやや小さめの赤っぽい光が、どくろ星雲と呼ばれている散光星雲IC410です。どこがどくろに似ているのか、いまだによく分かりませんが……。
二つの散光星雲の間に、青っぽい輝きの星が見えていますが、手探りで探すときは、この5,6個の星を探せば何とか視野に入ります。この5,6個の星の集団は、散開星団のようです。調べてみると、Mel(メロッテ)31というカタログ番号が付いていました。初めて知りました。その中央の4個の星は、上手いこと平行四辺形の形に並んでいます。こと座のベガの隣の4個もそうですが、探せばたくさんの平行四辺形が見つかるかも、です。
散光星雲の中心部付近は結構派手な色合いで、とても見ごたえがあります。ただ、その周辺部はとても淡い輝きなので、撮影も大変でした。この時使ったビクセンのAP赤道儀は、追尾性能がイマイチで、3分を超えると、星が流れてしまうコマが急に多くなります。この撮影の時は、露出時間は160秒でした。初心者向きの赤道儀の限界かも……か……それとも、使う側の未熟さかも、です。
ところで、写真左上隅に散開星団M38も写っています。ぎょしゃ座には、3つの散開星団が、寄り添うように並んでいます。その一番西側にあるのが、このM38です。3つの中では、一番まばらな星団で、迫力を求めるならば、大口径の望遠鏡が必要な感じがします。それでも、写真にすると、何とか散開星団に見えます。この周辺は、天の川の通り道で、星の数もとても多い領域です。写真では、いくつか星団・星雲らしきものが見えますが、もっと大口径の望遠鏡ならば、たくさん見つけることが出来そうですね。
今週は、月面撮影をする予定でしたが、今日も寒波襲来中です。日本海側は猛吹雪で、大雪・暴風のようです。薩摩半島でも風がやや強く、少しだけですが、大荒れでした。明日は、雨風が収まりそうなので、上弦過ぎの月を眺めることができるかも、で~す。
データ/ビクセンAP(1軸)・ボーグ55FL・専用レデュサー・EOS60D(改造)・ISO1600・160秒・Quad BPフィルター使用・2021年12月9日21時30分頃
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